
前回は、オセアニア諸国が最近注目されている理由について勉強しました。
オセアニア地域2回目となる今回は、通貨価格のキーポイントともなる金利動向について教えていただきます!
次回のテクニカル分析の勉強を前に、ぜひ身に付けておきたい知識です。
さて、今回は景気動向と金利から見た豪ドルとNZドルについてお話しいたします。
前回お話ししましたように、オーストラリアは鉱物資源や穀物などいわゆる商品市況の上昇で、好景気になっていると考えられますが、現在もその状況は続いているのでしょうか。
そうそう、商品価格アップ→企業利益アップ→労働者賃金アップ→消費活発化→景気アップという連鎖でしたね!
好景気が続いているとすれば、これまでもお話ししたように、金融政策の舵取りとして考えられる方策は、金利引き上げです。となると、物価上昇といったインフレの芽を摘み取るため、金利を少しずつ引き上げているはずです。
逆に、景気が少し下降気味になっているとすれば、金利を引き下げ、市場にお金が出回るように政策金利を調整していることでしょう。
では、実際の金利動向を見てみましょう。
このグラフは、米国、ユーロ圏、オーストラリア、ニュージーランドの政策金利を表示したものです。
このグラフで注意して見てほしいところが二つあります。
それは、各国の金利水準と、金利がどちらの方向に向かっているかです。
景気はいったん良くなると続く傾向があります。
したがって、景気と金利の関係を考えますと、景気が良くなってくれば、金利は上昇傾向になります。
すなわち、上向きの方向になる訳です。
逆に景気が悪くなってきますと、金利を引き下げることになり、金利は低下傾向となります。
このグラフを見ると、米国は07年の8月から政策金利を約1年という短い間に数回引き下げ、5%から2%となっています。・・・A
通常、金融政策は、景気動向を見極めながら行うため、ゆっくりと動くものなのです。
また、これだけの短い間に金利を3%も引き下げるということはありませんので、この引き下げの速さから、サブプライム問題の深刻さがうかがえます。
一方、ユーロエリアは、4%台を維持していますね。・・・B
では、オーストラリアを見てみましょう。
オーストラリアは、米国が金融緩和を行っている時期においても、金利を引き上げています。・・・C
やはり、オーストラリアは好景気が続いていたため、金利引き上げ策を取っていたということになりますね。
第1回、第2回でお勉強したように、その国の背景・経済状況が金利にも反映されているのですね!
豪ドル/米ドル(日足)
では、最後に残ったニュージーランドを見てみましょう。
ニュージーランドの金利を見てください。
今年の7月に入って、何と約5年ぶりに金利の引き下げを行いました。・・・D
それでも、他の主要国の金利と比較して高い水準ですね。
しかし、ついにニュージーランドは、これまで続いた金利引き上げ策を転換し、金融緩和の方向を打ち出してきたのでした。
ニュージーランドは、これまで好調を続けていた住宅価格などが下落し始め、景気後退懸念が浮上してきているようで、これが金利引き下げの一つの要因となっています。(米国のサブプライム問題の影響もあるようです。)
こうなると、NZドルはどのような推移となっているのか、とても気になりますね。
NZドル/米ドル(日足)
円とオセアニア通貨ペアの変動
金利よりレートの変動による損が大きくなってしまいそう・・・。
タイミングを間違えないためにはどうしたらよいのでしょうか?!
そこで、次回はテクニカル分析を使った売買タイミングの計り方についてお話したいと思います。
次回もお楽しみに!

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