福永先生のブログdeFXセミナー!第6回

前回は、オセアニア諸国が最近注目されている理由について勉強しました。
オセアニア地域2回目となる今回は、通貨価格のキーポイントともなる金利動向について教えていただきます!
次回のテクニカル分析の勉強を前に、ぜひ身に付けておきたい知識です。

さて、今回は景気動向と金利から見た豪ドルとNZドルについてお話しいたします。

前回お話ししましたように、オーストラリアは鉱物資源や穀物などいわゆる商品市況の上昇で、好景気になっていると考えられますが、現在もその状況は続いているのでしょうか。

そうそう、商品価格アップ→企業利益アップ→労働者賃金アップ→消費活発化→景気アップという連鎖でしたね!

好景気が続いているとすれば、これまでもお話ししたように、金融政策の舵取りとして考えられる方策は、金利引き上げです。となると、物価上昇といったインフレの芽を摘み取るため、金利を少しずつ引き上げているはずです。

逆に、景気が少し下降気味になっているとすれば、金利を引き下げ、市場にお金が出回るように政策金利を調整していることでしょう。

では、実際の金利動向を見てみましょう。

このグラフは、米国、ユーロ圏、オーストラリア、ニュージーランドの政策金利を表示したものです。

このグラフで注意して見てほしいところが二つあります。

それは、各国の金利水準と、金利がどちらの方向に向かっているかです。

景気はいったん良くなると続く傾向があります。
したがって、景気と金利の関係を考えますと、景気が良くなってくれば、金利は上昇傾向になります。 すなわち、上向きの方向になる訳です。

逆に景気が悪くなってきますと、金利を引き下げることになり、金利は低下傾向となります。

このグラフを見ると、米国は07年の8月から政策金利を約1年という短い間に数回引き下げ、5%から2%となっています。・・・
通常、金融政策は、景気動向を見極めながら行うため、ゆっくりと動くものなのです。
また、これだけの短い間に金利を3%も引き下げるということはありませんので、この引き下げの速さから、サブプライム問題の深刻さがうかがえます。

一方、ユーロエリアは、4%台を維持していますね。・・・

では、オーストラリアを見てみましょう。
オーストラリアは、米国が金融緩和を行っている時期においても、金利を引き上げています。・・・
やはり、オーストラリアは好景気が続いていたため、金利引き上げ策を取っていたということになりますね。

第1回、第2回でお勉強したように、その国の背景・経済状況が金利にも反映されているのですね!

これだけを見ても、「米ドル売り」「豪ドル買い」といった発想が出てくるのではないでしょうか。

グラフは、実際の米ドルと豪ドルの通貨ペアの推移です。

このグラフは、1豪ドルを買うために、何米ドル必要かを表しています。
したがって、グラフのように、右肩上がりになっているということは、1豪ドルを買うために、米ドルがたくさん必要になっていることを表しているので、米ドル安または、豪ドル高になっていると言う訳です。

ただ、直近の動きを見てみるとどうでしょう?
豪ドルが米ドルに対して、急激に弱くなっているようですね。


これには原因があります。
実は、オーストラリアの銀行も米国のサブプライムに関連する商品を買っており、多額の損失を計上しているなどと、新聞紙面を賑わせているからなのです。
また、前回見たように、商品市況の動きを表すCRB指数が低下傾向となっており、こちらも、豪ドルが売られる要因となっています。
わっ!
7月以降、急激に下がっていますね。
こうなると、金利も今後どうなるか注意が必要ですね。

では、最後に残ったニュージーランドを見てみましょう。

ニュージーランドの金利を見てください。
今年の7月に入って、何と約5年ぶりに金利の引き下げを行いました。・・・
それでも、他の主要国の金利と比較して高い水準ですね。
しかし、ついにニュージーランドは、これまで続いた金利引き上げ策を転換し、金融緩和の方向を打ち出してきたのでした。

ニュージーランドは、これまで好調を続けていた住宅価格などが下落し始め、景気後退懸念が浮上してきているようで、これが金利引き下げの一つの要因となっています。(米国のサブプライム問題の影響もあるようです。)

こうなると、NZドルはどのような推移となっているのか、とても気になりますね。

では、チャートを見てみましょう。
こちらも、NZドルと米ドルの通貨ペアの推移ですが、直近では、NZドルが米ドルに対して弱くなって(売られて)いるのがわかります。
7月の金利引き下げの影響もあってか、先ほどの豪ドルと同じく急落しています。

豪ドルと違って、NZドルの方が先に下落を始めているのは、先ほどお話ししたニュージーランドの住宅問題に端を発した景気後退懸念に関する報道が、今年の4月ごろから言われていたからではないかと思われます。
ふむふむ・・・。
これは、毎日欠かさず新聞やニュースをチェックしなくっちゃ!
今度は、円と豪ドルの通貨ペアと円とNZドルの通貨ペアの推移です。

豪ドルやニュージーランドドルは、日本から見ると、高金利でとても魅力的ですが、このように通貨の動きを見てみると、大きく上下動しているため、買うタイミングを間違ってしまうと、せっかくの高金利の恩恵が吹っ飛んでしまうことになりかねません。

やはり、何事もタイミングが重要ということになりますね。

金利よりレートの変動による損が大きくなってしまいそう・・・。

タイミングを間違えないためにはどうしたらよいのでしょうか?!

そこで、次回はテクニカル分析を使った売買タイミングの計り方についてお話したいと思います。

次回もお楽しみに!

オセアニア地域の背景がだいぶわかってきました!これで、実践的なテクニカル分析の勉強をする準備が整いました!福永先生、ありがとうございました!LEVEL UP!!
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