米ADP雇用統計に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は144.02円でオープン。東京市場では、日銀短観後に円買いの流れを受けて143.44円付近まで下げた後、買い戻しが優勢となり一時144.93円付近まで値を戻しました。その後、日経平均が4万円を割り込んだことなどで、上値の重さが意識されました。ロンドン市場では、欧州勢の参入とともにドルは軟調な推移となり、ドル円は一時142.68円付近まで下押しました。NY市場では、安く寄り付いたダウ平均が一時500ドルを超す上昇となるなか、ドル買いに持ち直す動きとなり、143.42円で取引を終えました。
-米ADP雇用統計に注目-
本日のイベントは豪小売売上高、豪宅建設許可件数、米ADP雇用統計、欧ラガルドECB総裁発言、米週間原油在庫など注目度の高い経済イベントが予定されています。
昨日米供給管理協会が発表したISM製造業景況指数は、市場予想48.8に対して49.0と予想を上回ったものの、4か月連続で景気拡大・縮小の境目である50を下回りました。特に新規受注は47.6から46.4へ、雇用は46.8から45.0に低下し、支払価格は69.4から69.7に上昇したことから、スタグフレーションの高まりが示唆されました。また、同時刻に米労働省が公表したJOLTS求人は市場予想730.0万件に対し776.9万件と市場予想を上回り、労働者への需要が予想外に拡大していることが示されました。そんな中、本日は米ADP雇用統計が発表されます。今週木曜日に発表される雇用統計の結果を予想する材料として、指標の強弱に注目しておきたいです。