FXの為替相場の予想に役立つ情報と、2つの分析手法

巷にFXの予測法は溢れかえっていますが、当然どれも完璧ではありません。なぜなら、相場を動かす要因はほぼ無限にあり、完璧に予測することは困難を極めるからです。ヘッジファンドや金融機関などのプロのトレーダーでも上値や下値の目途、またブレイクポイントといった相場の未来(チャートの右側とも呼ばれます)を予測することは不可能と言われています。
しかし、ファンメンタルズ分析とテクニカル分析と呼ばれる2つの分析手法を用いた相場予測は、トレードの勝率を飛躍的に向上させます。ここでは、2つの分析手法について詳しく解説するとともに、相場予測に役立つ情報コンテンツをご紹介します。

FXの為替相場を予想するのに役立つ情報

FX取引で勝率をあげるためには、相場変動の要因となる情報をいち早く入手することも重要です。ここでは、FX取引を始める前に必ずチェックしておくべき「みんなのFX」の情報ツールをご紹介します。

ツール名 概要
為替ニュース 金融情報ベンダーが提供する良質な為替ニュースを24時間提供
FX最新予想【井口喜雄のディーラーズアイ】 外国為替に関するマーケット情報を動画で配信。毎週月曜日更新
経済指標カレンダー 世界各国の主要な経済指標
FXレポート 前日の相場動向から当日の注目ポイントを1分間で理解できるコンテンツ
リアルタイム為替チャート 全通貨のリアルタイムチャート 

為替ニュース

「為替ニュース」では金融情報ベンダーが提供する良質な為替ニュースを24時間ご確認いただけます。要人発言や金融政策の動向株式市場や原油市場の現況など、ヘッドラインからコラムまでトレードに関する情報が多数掲載されています。テクニカル分析でポイントとなる価格をまとめたレポートも閲覧できます。また、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランド、中国人民元といった新興国通貨の情報も取扱っています。新興国の情報は一般的な新聞やニュース等では入手が困難なため、「みんなのFX」の為替ニュースでぜひチェックしてください。トルコリラ/円やメキシコペソ/円といった個人投資家に人気の通貨ペアに関して、いち早く相場の転換点をキャッチできるかもしれません。

なお、為替ニュースは、ホームページ上ではヘッドラインのみしかご覧いただけませんが、お取引画面では詳細文も含めすべての情報にアクセスが可能となります。

>「為替ニュース」はこちら

FX最新予想【井口喜雄のディーラーズアイ】

認定テクニカルアナリスト、井口喜雄が外国為替に関するマーケット情報を毎週月曜日に動画で配信中
ドル円や欧州通貨を主戦場にインターバンクと直接ディーリングしてきた経験を持つ現役ディーラーが初心者の方にもわかりやすく解説しています。

>FX最新予想をチェックする

経済指標カレンダー

「経済指標カレンダー」では物価指数貿易収支など世界各国の主要な経済指標を確認することができます。指標の発表時刻だけではなく前回の結果今回の予想値を確認することが可能です。また、結果発表後は結果がリアルタイムに反映され、トレードに直に活かすことができます。
カレンダーは、日別、週間、月間と切り替えが可能で、プリントもできる仕様になっています。重要度「高」と「中」の経済指標にはマークもついているので、初心者の方でもわかりやすく、すぐに取引に役立てることができる情報です。

また、スマートフォン用のアプリ版取引画面では、経済指標を発表期間、国、重要度で絞込むことも 可能です。この機能は、「みんなのFX」に口座をお持ちでなくても、どなたでも無料でご利用いただけます。取引を始める前に必ずチェックしておきましょう。

>「経済指標カレンダー」はこちら

FXレポート

「FXレポート」では毎朝、その日のトレードの役に立つ情報を分かりやすく解説しています。前日の相場動向から当日の注目すべきポイントを1分間で理解することができるコンテンツとなっており、毎朝必ずチェックしておきたいです。過去のバックナンバーも数年前まで遡ってご覧いただくことができ、初心者のみならず中級者以上の検証や分析にも有益な情報としてご利用いただけるでしょう。

>「FXレポート」はこちら

リアルタイム為替チャート

「リアルタイム為替チャート」はみんなのFXで取扱いのある全通貨のリアルタイムチャートをご覧いただけます。時間軸は分足60分足日足と切り替えが可能で、同時に表示されている移動平均線と併せることで相場の流れを簡単にご確認いただけるツールです。みんなのFXの口座を開設していなくても、どなたでもご利用いただくことが可能です。1日のトレード前に全体的な相場の流れを確認するなどの使い方ができます。

>「リアルタイム為替チャート」はこちら
>移動平均線についてもっと詳しく知る

FXの為替相場を予想する方法1:ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、直訳すると「基本の」「根本的な」という意味になります。FX取引においてファンダメンタルズ分析とは、どのような分析方法なのか、しっかりおさえていきましょう。

ファンダメンタルズ分析とは

相場分析を行う手法の1つがファンダメンタルズ分析です。ファンダメンタルとは相場の世界では「経済の基礎的状況」、つまり、各国の経済状況や金利などを指します。ファンダメンタルズ分析はそれらに注目し、分析して相場を予測する方法です。

分析を行う際には主に経済指標や金融政策、要人発言など公に発表されている情報を基に見通しを立てます。具体的に押さえておくべき情報は次に解説していきます。
金利や金融政策などは中長期で効果を発揮していくため、ファンダメンタルズ分析は中長期でFXを取引する人に欠かせない分析手法となります。また、短期においても方向性を把握するためには必須となります。

チェックすべき主な情報

では具体的にどのような情報をチェックすれば良いのでしょうか。ここでは5つ紹介していきます。
どれもファンダメンタルズ分析においては重要なファクターとなりますが、これらすべてを網羅して分析するのか、どれかに特化して分析するのかは個々の取引手法によります。それぞれの材料からどのような予測を立てられるかという例も併せて説明しますので、参考にして、自分なりの予測を立てられるようになりましょう。

・経済指標
経済指標はその国の経済に関する統計データです。定期的に決まった頻度で公表され、国や地方自治体、国立銀行、民間会社など様々な機関から公表されます。代表的なものとして、雇用統計、物価指数、貿易収支、製造業PMI、新築住宅販売件数などがあります。

発表はそれぞれの国の中央銀行や官公庁のホームページなどで公表されることがほとんどですが、FX会社の「経済指標カレンダー」では、発表結果を一覧で確認することができます。大変便利なので、ぜひ活用したいです。また、発表結果のみならず、いつ、どの国の何の経済指標が発表されるのか、また予想値はいくつで前回値はいくつかなど詳細な情報も確認できます

影響度の高い経済指標の発表時は相場が急変するケースが多いため、自分がトレードをする時間にどのような経済指標の発表があるのかは必ずチェックしておきましょう。

 
予想の例)
米雇用統計で米国の雇用状況に関する悪い数字が発表されそうだ
→米ドル/円(USDJPY)はドル売りが強まり下落するだろう
>主要な経済指標を確認する
>経済指標カレンダーを確認する

 

・金融政策
金融政策はFRB(連邦準備理事会)や日銀(日本銀行)といった各国の中央銀行が自国の雇用、物価などを健全にコントロールするために行う政策のことを指します。基本的には記者会見や文章のリリースで公表されるため、経済指標同様に事前に発表のタイミングが決まっており、FX会社の「経済指標カレンダー」でも事前にスケジュールを確認することができます。しかし、緊急度の高い状況においては事前の告知なしに突如会見が行われることもあり、投資家が予想もしていなかったような発言が飛び出せば、相場は大きく動きます。

金融政策は数値で定量化できる政策と 文章により定性化されるものがあります。微妙な文章のニュアンスの変化などで金融政策をコントロールするケースも多々あり、金融政策をウォッチする際には注視が必要です。

予想の例)
欧州中央銀行(ECB)は金融引き締めの実施を決定
→ユーロドル(EURUSD)はユーロ建て資産の価値悪化からリスク回避的なユーロ売りにつながり下落するだろう

 

・政策金利
政策金利は各国の中央銀行が定めた金利(多くの場合、銀行間のお金の貸し借りに係る金利)をどの水準まで誘導するかという目標のことを指します。この政策金利を目的として金融政策を手段として講じるため、金融政策をウォッチする際にも必要となります。一般的には、ある国の金利が高くなると、その国の通貨は買われやすくなる傾向があります。

政策金利の発表も事前に発表のタイミングが決まっており、発表時にはその国の通貨は大きく動くことが多いです。事前に発表のタイミングは把握しておきましょう。

予想の例)
オーストラリア準備銀行(RBA)は今月利下げする可能性が高い
→豪ドル/円(AUDJPY)は豪ドル売りが強まり下落するだろう

・要人発言
要人発言は各国首脳や中央銀行の総裁などその国の経済や金融に影響を及ぼす人物の発言を指します。相場の焦点によっては一企業の経営者であったり民間団体のトップだったりと注目すべき人物は変わりますが、ニュースのヘッドラインを追っていればおのずと注目すべき人物は見えてくるはずです。

発言のタイミングですが記者会見やスピーチなど開始時間が決まっているものもあれば、一部報道による要人発言やSNSを用いた発言など時間が定まっていないものもあるため、突発的に相場が動く原因ともなります。いずれの場合も相場に影響を及ぼす恐れのある重要な発言がどのタイミングで要人の口から飛び出るかは決まっていません。したがって瞬間的な動きに付いていくより、あらかじめ各要人のポリシーが為替相場にどのような影響を与えているのかチェックしておくと良いでしょう。

予想の例)
金曜のNYクローズ後に、翌週、新型コロナウイルスに関するポジティブな発表をすると米国の要人が発言
→翌週の月曜オープン(為替レートが動き始める)の後、米ドルが上昇することが予想される

 

米大統領選挙で民主党のバイデン前副大統領が当選確実視されているが、トランプ大統領と共和党が選挙で不正があったとして無効を訴えている
→バイデントレードは株高・ドル安になると予想されている

・ニュース
ニュースを確認すると経済指標の結果や要人発言の内容など様々な情報であふれています。その中でも為替相場を動かしそうなニュースはチェックすべきでしょう。市場参加者が見ていそうなニュースを把握しておき、値動きにどうつながるかを予想することが求められます。そのため1つ1つのニュースを細部まで読み込むのではなく、タイトル(ヘッドライン)要約文を流し見してマーケットが注目している材料が何なのか把握するのがおすすめです。マーケットが注目している材料に関してのみ深くアンテナを張ることで情報の取捨選択がしやすくなるでしょう。

予想の例)
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、今後のNZドルの推移によっては介入も辞さないとの一部報道
→ニュージーランドドル/円はリスク回避的な決済売りが目立ち下落

新型コロナウイルスのワクチンの候補に関するポジティブなニュースが発表される
→リスクオンの市場心理からドル円が上昇する

>為替ニュースのヘッドラインをチェックする

FXの為替相場を予想する方法2:テクニカル分析

では次にテクニカル分析について見ていきましょう。テクニカル(technical)とは、直訳すると「技術の」「専門的な」という意味になります。FX取引においてテクニカル分析はどのような分析方法なのか、しっかりおさえていきましょう。

テクニカル分析とは

相場分析を行うもう一つの手法がテクニカル分析です。過去の値動きを表すチャートを用いて分析、予測する方法です。数学的、統計的な観点からアプローチをかけることで方向感のみならず詳細な値幅や時間の予測が可能となります。

ファンダメンタルズ分析が中長期の相場分析に適している一方、テクニカル分析は主に短期の相場分析に有効です。取引手法も数多く存在しており、自分にあった取引手法を見つけることができるのも魅力の一つです。ファンダメンタルズ分析と異なり誰でも画一的に判断が可能な基準があるものが多く、初心者でも始めやすい分析です。しかし、テクニカル分析が示すシグナルは絶対というわけではないので注意が必要です。はじめのうちは、ファンダメンタルズ分析と組合せたバランスの良い分析がベストといえるでしょう。

テクニカル分析の方法

テクニカル分析はチャートを使って過去のパターンと類似したパターンを見つけ、それを法則・数式化して相場の予測に役立てています。チャートの動き(プライスアクション)だけで将来の値動きを予測するのではなく、テクニカル指標を組合せることで分析の精度と分かりやすさは向上します。相場の状況を把握することができたり、売買シグナルをチェックすることができたりします。テクニカル指標にはトレンド系オシレーター系があります。代表的なものには、以下のテクニカル指標があります。

>主要なテクニカル指標をもっと詳しくみる

「みんなのFX」は、オリジナルの情報コンテンツも豊富

みんなのFXには、前述の情報コンテンツに加えて、当社オリジナルのコンテンツも揃っています。

売買比率

「みんなのFX」で実際に取引をしているお客様のポジションの売買比率がわかる情報ツールです。各通貨ペアに対して、人数とポジション(取引高)ごとの売買比率を確認することができます。

この情報ツールは「みんなのFX」で口座開設しているお客様限定のサービスですが、取引画面にログインするとこのような表示になっています。下図の場合、米ドル/円を取引しているトレーダーのうち、42%が買いポジションを保有していて、58%が売りポジションを保有している、ということになります。ポジション(取引高)に関しては、買いポジションが50%、売りポジションが50%で拮抗している状態です。この数値が買いまたは売りのいずれかに偏りすぎている場合には、そろそろ反動がくるというサインになります。たとえば、米ドル/円の買いポジションが90%、売りポジションが10%の場合は、買いが偏っているため、そろそろ売りが優勢になる、つまり米ドル/円が下落するかもしれない、というサインになります。

価格分布

「みんなのFX」で実際に取引をしているお客様が、どの価格帯のポジションを保有しているのかを示す情報ツールです。こちらも「みんなのFX」のお客様限定のサービスですが、取引画面にログインするとこのような表示になっています。下図の場合、真ん中の線の107.633円が現在の価格を指していて、赤い棒グラフが買いポジション、青い棒グラフが売りポジション取引量を表しています。現在価格より高い値段で買いポジションを保有しているトレーダーが右上のエリア、現在価格より安い値段で買いポジションを保有しているトレーダーが右下のエリアに表示されます。同様に、現在価格より高い値段で売りポジションを保有しているトレーダーが左上のエリア、現在価格より安い値段で売りポジションを保有しているトレーダーが左下のエリアに表示されます。このグラフから、現在の相場のトレンドや投資家の傾向を読みとり、今後の相場展開の予測や売買判断などの参考情報として活用することができます

TMサイン

「TMサイン(テキストマイニングサイン)」はAIによる売買シグナルの配信サービスです。為替ニュースを見ても自分では売買の判断が難しい、という方のために、為替ニュースとレートをもとに、テキストデータから有益な情報を取り出す自然言語解析(テキストマイニング)の技術を用いて、機械学習により将来の相場を予測するものです。

こちらも「みんなのFX」のお客様限定のサービスですが、取引画面にログインするとこのような表示になっています。1時間後の米ドル/円が上がるか下がるかをAIにより予測し、「買」または「売」のサインを表示します。

2つの手法で為替相場をマスターしよう

FXを取引する上で正しい相場認識とそれに基づいた予測はトレードの勝率を飛躍的に上昇させます。その際に用いる分析手法は、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2つです。ファンダメンタル分析はニュースや経済指標の結果などを基に相場分析を行い、中長期の相場分析に適しています。対してテクニカル分析はチャートを基に相場分析を行い、短期から長期までの相場分析を行うことができます。これら2つの分析手法両方をバランス良く使うことで相場分析の確度はより高まり、予測の精度も高くなるでしょう。

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