どこでも大差ナシは大きな誤解! スプレッドとは?

FXの取引には、つねにスプレッドと呼ばれるものが関わってきます。損益にも影響を与えるものであるため、その意味や注意点などについてきちんと理解しておきましょう。

FXでよく聞く言葉 スプレッドとは何のこと?

まず、海外旅行に出かけたことがある人は、外貨両替を行ったシーンについて思い出してください。日本円を米ドルに交換する際に、たとえば1米ドル110円43銭であるのに対し、同じ日時でも逆に米ドルを円に交換する際には1米ドル108円43銭などといったように、それぞれで異なる交換レートが提示されていたはずです。

仮に、110円43銭で1米ドルに交換し、その後瞬間的(交換レートが変動しないうち)に円に戻したとしましょう。すると、「日本円→米ドル」のプロセスでは110円43銭を支払ったのに、「米ドル→日本円」のプロセスで手元に戻ってきたのは108円43銭で、2円がどこかに消え去っています。

この現象は、先程も指摘したように、「日本円→米ドル」に適用されるレートと「米ドル→日本円」に適用されるレートに違いがあるからです。この差額がスプレッドと呼ばれるもので、外貨両替に対応した金融機関の手数料収入に相当します。

FXでは、通貨ペアを売る際に適用される「Bid」と、通貨ペアを買う際に適用される「Ask」の差額がスプレッドとなります。たとえば、米ドル/日本円の「Bid」が109.404円であるのに対し、「Ask」が109.407円といった具合です。

先程の外貨両替では2円分のスプレッドがあったのに対し、FXの例ではわずか0.3銭です。2円のスプレッドで米ドル/日本円を買った場合、為替相場で2円超の円安が進まなければ為替利益を得られません。

これに対し、FXの例では0.3銭超の円安になった時点で利益が発生します。このように、スプレッドが狭い(差額が小さい)ほうが利益を狙いやすくなるのです 。

2円と0.3銭というスプレッドの違いがどれだけの差を生むのかについて、より具体的にイメージできる例を挙げてみましょう。たとえば1万米ドルを買ったとすると、外貨両替の手数料負担が2万円に達するのに対し、FXはわずか30円で済みます。

スプレッドは「横並びでどこも同じ」ではない!

米ドル/日本円が0.3銭、ユーロ/円が0.4銭、英ポンド/円が0.7銭、スイスフラン/円が1.7銭、南アフリカランド/円が1.8銭といったように、通貨ペアによってスプレッドには違いがあります。通貨の流通量などによって、調達コストに差が出てくるからです。

また、FX以外にも外貨預金や外貨建てMMF(投資信託の一種)などといった為替差益を狙える金融商品があるものの、それぞれでスプレッドの設定は異なっています。たとえば、ある銀行の外貨預金は米ドル建てで1円、ユーロ建てで1円40銭、英ポンド建てで4円、スイスフラン建てで90銭という設定になっていました。

スプレッドとは、金融機関の判断で自由に定められるものです。しかし、これまでFXは外貨預金や外貨建てMMFと比べて非常に狭いスプレッドをつねに提示してきました。

また、FX会社によってもスプレッドの設定には違いがあります。たとえ1通貨単位ではわずかな差であっても、レバレッジをかけてそれなりの規模の取引を行えば、軽視できないコストの違いを生むことになるでしょう。

「同じ会社ならつねに同じ」ではない!? スプレッドは変動するの?

さらに、スプレッドの違いについて知っておきたい事実があります。それは、同じFX会社で同じ通貨ペアを取引しても、つねにスプレッドが一定しているわけではないことです。

「店頭FX」と呼ばれるサービスを提供するFX会社は、顧客から受けた注文に応じてインターバンク市場(金融機関向けのマーケット)で売買を行っています。ここでは各金融機関の相場見通しや思惑などにより、レートとともにスプレッドもつねに変動しています。

本来なら、顧客に提示するスプレッドもそれに伴って小刻みに変わるはずなのです。しかし、それでは取引しづらいとの配慮から、現在は「原則固定」という方式を打ち出しているFX会社が主流となっています。

これは、特殊な事情が生じた場合などを除き、原則としてそのFX会社が各通貨ペアに定めているスプレッドを固定するというものです。では、原則外となってスプレッドに変化が出るのは、どういった局面なのでしょうか?

一つは、「○○ショック」などと呼ばれる現象を機に、為替市場で大幅な変動が生じた場合です。また、投資家の間で様子見(買い控え・売り控え)ムードが強まって、取引量が急激に減少した場合も、スプレッドが拡大する可能性が高くなります。

市場参加者が少なくなればそれだけ流通量も減って、インターバンク市場における「Bid」と「Ask」の差も拡大していきます。

スプレッドについて、変動以外にも注意しておくべきポイントとは?

先に述べたように、スプレッドが狭ければ狭いほど、為替差益を得やすくなります。もっとも、スプレッドはかなり狭くなっているものの、FX会社によっては別途手数料を設定しているというケースも考えられ、その場合はそれぞれのコスト負担を両睨みで比較すべきです。

また、期間限定のキャンペーンで、スプレッドを通常よりも狭くしているケースも見受けられます。当然ながら、売買のタイミングがその期間中を過ぎれば、当初に想定していたイメージと実際のコスト負担に変化が生じます。

さらに、「原則固定」と明記していないFX会社を利用すれば、スプレッドは取引量が少ない時間帯に拡大しやすくなります。たとえば、ニューヨーク市場がオープンしている日本の深夜は取引が活発化しますが、ニューヨーク市場がクローズする日本の早朝は閑散としてスプレッドが広がりがちです。

スプレッドとともに、約定率の高さもきちんとチェックしておこう!

スプレッドは狭いのに越したことがありませんが、「原則固定」のFX会社を選んだほうがいいことなど、いくつかの注意点について触れてきました。もう一つだけ付け加えておくとすれば、スプレッドとともに約定率 (自分が意図した通りのレートで売買が成立する確率)の高さもしっかりチェックしておいたほうがいいということです。

なぜなら、スプレッドが狭くてもなかなか約定しなければ、絶好のチャンスを逃してしまうことになりかねないからです。つまり、本末転倒ということです。
自分が意図したレートで売買できなければ、せっかくの狭いスプレッドは“絵に描いたモチ”のようなものです。「みんなのFX」はもともと約定率が高いことで知られていますが(参考:約定率について)、 スリッページの対策として注文時に価格変動の許容限度幅を設定できるようになっています。

その初期設定は「10×0.1pips」で、「1pip(1銭)までなら注文価格と約定価格の差を許容する」というものです。希望のレートで取引したい場合は、スリッページの幅をもっと狭くするといいでしょう。

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