
第1回FXセミナーでは、イギリスの生活環境が、通貨の価格と深く関わっていることについて勉強しました。
では、実際の価格推移はどうなっているのでしょう?今回は大まかな流れを教えていただきます。これで一気に通貨の価格変動について理解が深まるはず!
みなさん、こんにちは。
前回のイギリス事情はいかがでしたか?
イギリス事情をご覧になって、イギリスを身近に感じ、また興味をもたれたでしょうか?
はい!物価からイギリスでの生活を想像できて、楽しかったです!
それに、金利と聞くと難しそうですが、日常生活と深く関わる物価から金利まで連想していけるなんて、意外でした。
何と言ってもイギリスは歴史がある国です。また、日本とのつながりも古いものがあります。
たとえば、車のハンドルを見ても分かるように、アメリカやヨーロッパの国々は、左ハンドルですが、日本とイギリスだけは右ハンドルですね。
日本は、近代化を進める時に、イギリスをまねて取り入れたんですね。(なんせ産業革命の国ですから・・・)
また、日本の電力は東と西で周波数が違いますが、こちらも50ヘルツはヨーロッパから(これはドイツらしいです)、60ヘルツは米国からとなっています。
通常、外国と言えば、真っ先にアメリカを思い出しますが、私たちの生活の中にイギリスを含めたヨーロッパも身近にあるということを頭に入れておきましょう。

さて、最初から話が脱線してしまいましたが、そんなイギリスのポンドですが、価格の推移を見てみましょう。
これがポンドの推移です。
このチャートは月足で書かれています。とても長い期間のチャートですが、大きく上下しているのがわかります。
何かいろいろなことがあったようです。

●1978年末から1980年代
例えば、1978年末から1980年までの推移を見てください。
価格が大きく上昇(円安)しているのがわかります。
この時の円に対するポンドの高値は、567円74銭(1980年2月)となっています。現在の210円台からすると、何と倍以上ですね。こんな価格の時があったのです。
この時、イギリスでは何が起こっていたのでしょうか?
当時、イギリスではマーガレット・サッチャー氏が女性初のイギリス首相となり、サッチャリズムと言われる大胆な経済政策を行い、イギリスが復活していった年でもありました。
この時、通貨も強くなっていったのです。
しかし、それも長くは続かなかったようです。567円台の高値を付けた後は、下落に向かいます。
というのも、イギリスが衰退していったということではなく、日本が1989年のバブル崩壊までに至る経済成長期に入っていったため、相対的にポンドに対して円が買われる展開となったためでした。
ポンドが567円74銭!
それも信じられないけれど、変動幅もすごいですね!!
背景には政治や経済が深く関係しているのですね。
当時のニュースや学校の授業で習ったような出来事が、為替の価格推移で目で確認できるなんて。
このように各国の事情を分析してみると、為替の推移は、一国だけを見るのではなくて、通貨ペアである二つの国の状況を比較してみる必要があることがわかります。
たとえば、ドルに対する円の動きなどを見るときも同じす。
日本国内の状況と米国などペアとなる国の状況を見る必要があるのです。
さらに日本とイギリスの経済情勢の関係から通貨の動きを見てみます。
●1989年末から1990年代以降
今お話しした1989年12月から1990年8月まで、約9か月、再びポンドの価格が上昇している場面があります。
これは、まさしく日本経済がピークを付けた後、景気の下降期に入った時と重なります。
次に1993年以降ポンドが急落していますね。
これは、ヨーロッパがユーロ導入に向けた欧州連合(EU)を発足させた年でした。
この時、イギリスは欧州連合に参加はしたものの、通貨統合への参加を見送ったため、売られる展開になったのです。
なぜなら、この時ヨーロッパ諸国は世界経済の中での地位向上を図るため、ヨーロッパという大きな経済圏を作ると同時に単一通貨を作り、世界経済の中で国際競争力を高めようとしていました。
にもかかわらず、期待されていたイギリスが通貨統合への参加を見送ったため、ポンドに対する信任が揺らいでしまったからなのです。
ただ、その後ポンドは持ち直し、これまでのところでは、ヨーロッパ経済の発展に連動する形で、ポンドも円に対して強くなっている傾向にあると考えられるでしょう。
いかがですか?
前回お話ししたように、ヨーロッパの通貨統合や欧州連合を作るなどということは、単一国民である日本人にとっては、あまりピンときませんが、実際の通貨取引を行う上では、非常に重要なことなのですね。
なるほど~。
あまり考えたことはありませんでしたが、たしかに、たとえば今アジアで通貨統合をするなんてことになったら大騒ぎですね。
今回は、ポンドの動きが変わり、節目となった局面で起こった出来事を元にお話ししましたが、次回は、ポンドの動きに影響を与える経済指標をもとに、ここ数年の動きについてお話ししていきます。
今回のようにポンドの推移を勉強することで、経済やその通貨の歴史を知ることにもなりましたね。
通貨取引って、とても奥が深いですね。
これからも、もっともっと一緒に勉強して、知識の向上と実益を手に入れちゃいましょう!

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