福永先生のブログdeFXセミナー!第93回

前回は、2E計算値のアプローチ方法を教えていただきました。
今回は、番外編として最近の相場変動をドル円のチャートを用いてご説明していただきます。

みなさんこんにちは。今回は、一目均衡表の総合化(番外編)をお送りしたいと思います。これまで一目均衡表は原則日足で見るものだというお話をしてきましたが、今回は番外編と言うことで、実験的に5分足でも時間論や波動論、値幅観測論が有効なのかどうかについて検証してみたいと思います。

日足以外でも使えるんですか!?

はい。今日はそれを検証してみたいとます。では、例によってチャートをご覧ください。これはドル/円の5分足チャートです。

このチャートは、日本時間の6月3日21時5分過ぎの5分足チャートです。

この日は、鳩山首相が辞任を表明した翌日で、またADP雇用報告や新規失業保険申請件数の発表を控えた時間帯となっていました。

このときのADP雇用報告の事前予想は7万人増となっており、前回の3.2万人増から大幅な増加が期待されていました。また、新規失業保険申請件数も455千件と前回の463千件を下回る見通しとなっていたところです。

鳩山首相が日本時間の6月2日の9時半ごろに辞任を表明するまでは、ユーロ諸国の財政問題への懸念(いわゆるソブリンリスク)から円が買われ、またドルに対しても円が値上がりしていたところでしたが、この鳩山首相の辞任が伝わってから為替市場の動向が一変し、米国経済指標に対する期待と相まって短期的なドル高トレンドに入った、まさにそのときの動きなのです。

では、こうした背景の中にあるドル/円の5分足でも、一目均衡表のテクニカル分析は通用するのでしょうか?

上記のチャートをもう一度見直してみて下さい。このチャートの形ですが、どこか見覚えはありませんか?

このように質問して直ぐにピンときた人は、波動や計算値の基本形がしっかり頭に入っている人と言えるでしょう。そうです。上昇の勢いが強いときに現れる2E計算値のパターンです。これは前回お話したものですが、みなさん覚えていますか?

波動を重ねてみると上記のようになり、基本N波動となっているのがわかります。また、N波動となっていると同時に第2波目の価格変動幅がだんだん小さくなっていくP波にもなっていました。

これまでお話してきたように、波動をしっかりチェックすることでこうした形が見えてくることになるのです。確かに、形は2E計算値のパターンに見えますが、問題は実際の価格ですよね。

それでは、本当に2E計算値の近似値になっているか実際の価格を見てみましょう。

ではここから値幅計算に移りますが、その前にまず確認をする必要があります。それは、波動をカウントするときの元となる高値、安値です。ここでは、それらをA点、B点、C点、D点で表しました。

はじめのAからBまでが第1波です。また、このときの起点となるAはもみ合いの中にありますが、終値ベースの最安値となるところになっています。また、このときのAの値は92.056円(9時30分)でした。

続いてBですが、こちらは92.270円です。また、Cの値ですが、この値は92.155円となっていました。

さて、ここまで3点の値がわかると、次にどの計算値が当てはまるのかと言うことになりますね。ただ、ここで注目したいのは、第2波がP波になっており単純なN波動になっていないことです。そうなると、P波のどこをC点とするかでその後の値幅計算の結果が異なってくることが考えられます。

そこで私は、最も単純にP波の中の最安値となっているところをC点としたわけです。

続いて、今導き出したA点、B点、C点の値を元にV、N、Eの値幅を算出してみました。

A点=92.056円
B点=92.270円
C点=92.155円

V計算値
=92.270円+(92.270円-92.155円)=92.385円
B (B C
N計算値
=92.155円+(92.270円-92.056円)=92.369円
C (B A
E計算値
=92.270円+(92.270円-92.056円)=92.484円
B (B A

といった結果となりました。

ではここで一点、V、N、E計算値の違いのおさらいと補足説明をさせて下さい。

補足説明とは何かと言うと・・・。

これまで各計算値の勢いを考えたとき、同じ値を入れて計算してみるとV<N<Eというように値幅が大きくなるとお話してきましたが、今回のようにB-Aの値幅の2分の1以上大きく価格が下がると、V計算値の方の値幅大きくなることもありますので覚えておいてください。

【検証】
実際のB-Aの値は0.214円で、この2分の1は0.107円です。

 一方、B-Cの値幅は0.115円で、この二つを比較すると・・・・。
B-Cの値幅(0.115円)の方がB-Aの値の2分の1(0.107円)よりも大きく、このB-Cの値がB点に加算されるために、上記のような結果となっているわけです。

おっと、話が横道にそれてしまいましたが元に戻しましょう。

  実際の5分足チャートで、算出したV、N、E計算値のところをチェックしてみましたが、VやNの計算値で価格の上昇が止まっているところはありませんでしたが、なんとE計算値で一旦価格の上昇が止まっているところがありました。それが下記の箇所です。

実際の値は、上記のように92.490円となっており、先ほど算出したE計算値の値と比較してみると・・・。

実際の値92.490円
E計算値92.486円

となっており、こちらはなんと0.04円差となっています。もし、ここでトレードをするのであれば、5分間のタイマー使って、5分足が完成するときにどの価格で止まるのかを見ていればE計算値の値で止まったということが確認できそうですね。

では、次に2E計算値ですが、まずは予測値を算出しておきましょう。
2E計算値の予測値=92.486円+0.214円=92.7円

このように、2E計算値は92.7円となりましたが、実際のD点の値はいったいいくらになっているのでしょうか?

みなさんはどのように思われますか?

ひょっとすると・・・。これは5分足のチャートなので、これまでの日足とは違って、誤差が大きいのでしょうか?それとも予測値に届かなかったのでしょうか?または、形は2E計算値のように見えるけど、全く役に立たなかったのか・・・・。

誤差が大きいような感じがしますが、どうなんでしょうか?

答えは・・・。おっとごめんなさい。だいぶ前置きが長くなってしまいましたので、答えはまた次回ということにさせてください。また、ほかにも近似値となる値を発見しましたので、こちらもお楽しみに!!

デイトレの5分足にも、一目均衡表がしっかりと適用できることになるんでしょうか?次回も引き続きお楽しみに!
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