
前回はポンド円の実際のチャートを使いながら一目均衡表の波動パターンについて勉強いたしました。
今回は同じ欧州通貨同士であるユーロポンドについてお話いただきます。
ユーロとポンドはどのような関係性があるのでしょうか?
みなさんこんにちは。前回、ポンド/円の波動を見ましたが、今回は、ユーロ/ポンドです。ポンドもユーロもヨーロッパに位置し、同じ経済圏の中にいるわけですから、さほど大きな動きはなさそうに感じられますが、実際のところはどのような動きになっているのでしょうか。
同じ欧州でも、イギリスは「ユーロ」ではなく、通貨は「ポンド」を使っていますね。
そうですね。以前もお話ししましたが、最初ポンドもユーロに参加すると見られていましたが、自国の都合を優先し、現在は参加を見送っているようです。
では、早速チャートを見てみましょう。
例によって一目均衡表の日足チャートです。このチャートの見方ですが、ローソク足が上昇すると、ユーロが強くなっていること(=ユーロ高)を表し、逆にローソク足が下落するとユーロが弱くなっていること(=ユーロ安)を表しています。
ということは、現状のチャートを見る限りローソク足が下向きですので、ユーロが弱くなっていることになりそうです。実はこのユーロ安の背景には、同じヨーロッパに位置していても、ギリシャやスペイン、ポルトガルといった財政が厳しい国を複数抱え、対応に苦慮するユーロと、厳しいとはいえ一国であるために経済危機への対応の舵取りがやりやすいと考えられているイギリスといった、両国の間の異なる見方が影響しているのです。
当初、ユーロは複数の国によって構成され、強固な経済圏を作ると見られ、その通り経済状態も良く、また通貨も上昇していましたが、ここにきて、財政の厳しい国が複数出てきたために、これまでとは逆に財政状態の悪化が、その他の国の景気悪化を引き起こすのではないかと懸念されているわけです。
さて、ユーロとポンドについての話はこれぐらいにして、ユーロ/ポンドの波動を調べて見ましょう。
これまでのように、細かい波動を赤い矢印で書いてみました。ここでも、波動は基本N波動から三段上げ、三段下げを形成しているようです。
また、ここで興味深いのは、三段上げのあと三段下げとなっているところで、ちょうどその交わる部分がパターン分析でお話したトリプルトップを形成しているのがわかりますね。
さらにトリプルトップのネックラインに当たるのが、三段上げのうちの三段目の上げがスタートしたところとなりますし、一方、三段下げでは一段目の下げの下げ止まりと上昇I波の交差するところで、それぞれを線で結んだものがネックラインとなります。
続いて今回最も重要なのが、これからの波動です。下落に向かうのか、それとも上昇に向かうのか、大きな波動を書いてみましょう。
大きな波動を書いてみるとこんな風になりました。上昇波は三段上げのパターンで、下降波は、まだ基本N波動を形成する途中のようです。仮に今後三段下げが形成されるとなると、一旦上昇に転じた後、再びユーロが下落するという展開が想定できそうです。
ここまで見てきたように、通貨ペアやチャートの形はそれぞれ異なっていますが、にもかかわらず一目均衡表の波動論は、どの通貨ペアに対しても未来の動向を読み解くためのヒントを教えてくれる羅針盤となってくれているようです。
さらに、こうして波動を書いてみることによって、これまで気づかなかったものに気づかされます。他の通貨ペアにはあまり見られなかったユーロ/ポンドのチャート上の特長とは・・・。
赤い丸を付けたところをご覧ください。赤い丸を付けたところは何箇所かありますが、それらは全てトレンドが転換しそうなところでもみ合いを形成しているのがわかります。それも、一定のレンジでもみ合いを形成していますね。これは、一体どういう理由で起こっているのでしょうか。
これは、ポンドとユーロが同じ経済圏であることが一因のように思われます。なぜなら、ECBもイギリスも、ほぼ同じ金融政策をとっていたり、経済状況も似通ったりしているからです。そうした背景から、ユーロとポンドの強弱がはっきりしづらくなったとき、一時的に方向感の無い動きにつながり、それがこうしたもみ合いを生み出しているのではないかと考えられるのです。
こうしたことを踏まえてトレードを考えれば、ユーロ/ポンドをトレードするとき、仮にもみ合いに入ってしまった場合でも、波動を数えることでもみ合いからどちらに離れていくのかの見当が付けられるようになり、またもみ合い状態の中で価格が上下に動いても慌てることなく冷静な売買判断ができるようになるのではないでしょうか。
それにしても一目均衡表は良くできたテクニカル分析で、どの通貨ペアにも通用するとは驚きの結果といえるでしょう。
もみ合いの中にあっても、波動の数をちゃんと数えることで今後の予想が出来るんですね!!
一目均衡表はやっぱりすごいです!
そうなんです。是非、みなさんも自分で数えられるようになって下さい。
では、次回ですが次回は、アジアの通貨である、豪ドルとNZドルをセットで見てみたいと思います。それではまた次回お会いしましょう。

【取引に関する注意事項】
■店頭外国為替証拠金取引「みんなのFX」及び店頭外国為替オプション取引「みんなのバイナリー」は金融商品取引法に規定される店頭デリバティブ取引です。本取引は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動等により損失が生ずる場合がございます。お取引にあたっては契約締結前交付書面及び約款を十分にご理解頂き、ご自身の責任と判断にてお願いいたします。■証拠金必要額は、各通貨のレートを基に、個人のお客様はお取引額の4%(レバレッジ25倍)以上、法人のお客様はお取引額の0.25%(レバレッジ400倍)以上となります。また、新規注文時に必要な証拠金は証拠金必要額の105%とさせていただきます。■レバレッジの効果により預託する証拠金の額以上の取引が可能となりますが、預託した証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがございます。■取引手数料および口座維持費は無料です。■スワップポイントは金利情勢等に応じて日々変化するため、受取又は支払の金額が変動したり、受け払いの方向が逆転する可能性がございます。■当社が提示する売付価格と買付価格には価格差(スプレッド)がございます。当社が広告で表示している「みんなのFX」のスプレッドは、通常時であり、指標発表時や相場の変動時、流動性が低下している状況により、やむを得ずスプレッドが拡大する場合もございます。またマーケットオープン・クローズ時は取引が成立しづらい場合がございます。お客様の約定結果による実質的なスプレッドが当社が広告で表示している「みんなのFX」のスプレッドと必ずしも合致しない場合もございます。お取引に際して、当社が広告で表示している「みんなのFX」のスプレッドを保証するものではありません。■ロスカットルールは、必ずしもお客様の損失を限定するものではなく、相場変動等により、預託した証拠金以上の損失が発生するおそれがございます。■「みんなのバイナリー」は満期日が到来すると自動行使されるヨーロピアンタイプのバイナリーオプション取引です。オプション料を支払うことで将来の一定の権利を購入する取引であることから、その権利が消滅した場合、支払ったオプション料の全額を失うこととなります。購入金額は1Lotあたり50円から990円となり、取引手数料は無料です。相場の変動により当社が提示する購入金額(チケット)よりもお客様に不利な金額で購入が成立する場合があります。また当社の負うリスクの度合いによっては注文の一部もしくは全部を受け付けられない場合がございます。
トレイダーズ証券株式会社 第一種及び第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号
加入している協会:日本証券業協会 社団法人金融先物取引業協会