
前回は、長い時間をかけてEURが誕生した経緯を勉強しました。
その後、ユーロやユーロ圏経済はどのように変化していったのでしょうか?
通貨と経済圏の統合をしたことによる効果と、その結果に注目です!
前回は、ユーロ導入の経緯についてお話ししましたが、今回は、ユーロ圏の景気動向についてお話ししたいと思います。
ユーロ誕生までの長い道のりと苦労を経て、ユーロ圏はどのように変化したのか興味津々です!
2002年1月1日、ユーロ圏に新通貨ユーロが導入されましたが、その後の為替動向は非常に堅調となっていました。
では、もう一度為替の推移を見てみましょう。

また、ユーロ/円の通貨ペアだけでなく、ユーロ/ドルのペアについても同様に、ドルに対してユーロが強くなっていたのが良くわかります。

最近までは右肩あがりですね!
この間にユーロ圏からの輸入品がどんどん値上がりしたのは覚えています。
前回お話したように、ユーロ圏は、困難と思われる経済圏の統合と通貨の統合を同時にやってのけました。
その成果出たのがユーロ圏の景気の回復です。
2002年1月1日に新通貨ユーロを発行してから、各国の経済を活性化させるメリットがいくつか浮かびあがりました。
そのひとつは、通貨交換にかかわる取引コストが削減されたことです。
お互い違う通貨同士で取引を行った場合、通貨交換のたびに手数料がかかることになり、異なる通貨の国同士が、取引をすればするほど交換手数料コストが増えるという非効率な構図になっていたわけです。
しかし、通貨統合によって、この点が改善され各国間のスムーズな取引が行われるようになったのです。
続いて二つ目のメリットは、為替変動リスクが完全になくなったということです。
為替変動リスクがなくなることで、ユーロ圏の中での長期的な見通しが立てやすくなります。
この長期的な見通しを受けて、さらに取引の活性化が起こることが考えられます。
なるほど。前回の、福永先生がヨーロッパに旅行したときユーロ導入前は両替に苦労したというお話と同じようなことが経済全体でも起こっていたのですね!
実際に、通貨統合のおかげでGDPが大きく伸びることになりました。
こちらのユーロ圏と米国、そして日本のGDPの推移をご覧ください。

まずはユーロ圏からご覧ください。
グラフには示していませんが、04年9月頃は1%台前半だったGDPが、05年9月には、2%台へと上昇しました。
次に米国との比較においては、05年9月のGDPは、年率換算で6%強であるのに対して、ユーロ圏は2%超となっており、05年9月から06年9月までで比較すると、米国GDPの方が高い伸びを示しているのがわかります。
では、なぜこの3つの国の中で、相対的に決して高くない成長率だったユーロだけが強くなっていったのでしょうか?
そこには、GDPの伸びなどのほかに、何かほかの要因がありそうです。
そこで、次回は、景気回復や経済の成長に伴う金融政策などを、各国はどのように行ってきたのかを見ながら、なぜユーロが強くなっていったのかを見てみたいと思います。お楽しみに!

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