FXレポート

トランプ氏 パウエルFRB議長へ利下げ要求

-前営業日サマリー-
 ドル円は、146.47円でオープン。東京市場では、午前に日銀の早期利上げ観測や人民元高・ドル安の流れを受けてドル円が軟化し、一時145円台まで下押し。ただ、その後は一転して買い戻しとなっています。ロンドン市場では、米長期金利の上昇に反応し、ドル高傾向の相場展開。NY市場でも一時米指標の結果を受けて下押した場面は見られるも、アップサイドへの動きは変わらずに146.98円で取引を終えました。

-トランプ氏 パウエルFRB議長へ利下げ要求-
 本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、英小売売上高、独IFO景況指数、米耐久財受注が予定されています。
 トランプ大統領は昨日、改修工事費用が高額だとして、FRBの本部ビルを視察。パウエル議長と並んで記者団の質問に応じたトランプ氏は「金利を引き下げてほしい」と要求しました。米大統領がFRBを訪問するのは異例なことで、前回は2006年頃とのこと。「遅すぎる男」などパウエル氏を批判し、今まで何度も利下げの要求をしてきたトランプ氏ですが、「現場視察」という名目のもとパウエル氏への圧力を強める狙いが色濃くにじみます。
 次回のFOMCでは、米景気の底堅さを背景に利下げを見送るとの予想が市場では95%に達しています。ただ、一部ウォラー理事などは0.25%の利下げをきめるべきだとの見解を示しています。メインシナリオは据え置きで変わらないものの、トランプ氏からの圧力が強まる中、一応のサプライズに警戒しておく必要はありそうです。特にFOMC後の会見にてパウエル氏がどのように今後の金利見通しに言及していくのか、その点は注目です。

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