FRB議長 ウォラー理事が有力か
-前営業日サマリー-
ドル円は147.41円でオープン。東京市場では、日経平均の上昇などからリスク選好の円売りが優勢となり、一時147円台後半まで上昇。ただ、流れは長くは続かずにその後は米早期利下げ観測などを背景にポジション調整とみられる売りが強まりました。ロンドン市場では、方向感に欠ける値動きが続き、NY市場では序盤こそアップサイドへの動きを見せたものの、FRB理事をめぐるヘッドラインを材料にドル売り。ドル円は147.13円で取引を終えました。
-FRB議長 ウォラー理事が有力か-
本日のイベントは、日日銀金融政策決定会合における主な意見、加雇用統計、米セントルイス連銀総裁発言が予定されています。
一部報道によってFRB理事のウォラー理事がトランプ大統領の側近らの間で次期議長の最有力候補となっていることが報じられました。ウォラー氏はトランプ氏が第1次政権で理事に指名した人物であり、7月のFOMCでは利下げを主張。雇用の勢いが失速していることに言及しながら反対票を投じました。実際、その後の雇用統計は減速を示唆。トランプ氏は利下げを支持しており、その意向に沿った人事を決めることが想定されます。そのため、人事の発表は為替相場でドル安へのインパクトが強まることとなるでしょう。実際、本日早朝にトランプ氏はクーグラー氏の後任として、CEAのミラン委員長を充てる意向を明らかにし、ドル円はスピード感をもって147円付近まで下押しました。議長の指名となれば今回よりも大きな動意となるかもしれないため、ヘッドラインに警戒しながら備えておきたいです。