米雇用統計に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.45円でオープン。東京市場では、日銀の金融政策決定会合の声明発表をきっかけに148.63円付近まで下落しました。ロンドン市場では、植田日銀総裁の発言を受けて日銀の早期利上げ観測が後退したため円売りが優勢となり、150円の節目を突破しました。NY市場では、小幅の調整を入れながら上値を切り上げる動きが継続し、150.81円で取引を終えました。
-米雇用統計に注目-
本日のイベントは豪第2四半期生産者物価指数、中財新非製造業PMI、欧消費者物価指数、米雇用統計、米ISM製造業景況指数など注目度の高い経済イベントが予定されています。
昨日発表された米経済指標では、米新規失業保険申請件数は市場予想22.3万件に対し21.8万件となり、労働市場の底堅さが示されました。また、米PCEデフレーターは市場予想+2.5%に対し+2.6%となり、関税引き上げが物価上昇に寄与している可能性が示唆されました。
そんな中、本日は米雇用統計が予定されています。7月3日発表の米雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想11.0万人に対し14.7万人と予想を上振れ、労働市場が安定を維持していることが示されました。7月30日発表のADP雇用統計も市場予想+7.5万人に対し+10.4万人と予想以上に増加しました。本日の雇用統計も引き続き底堅さを示す内容となるのか、逆に弱い結果となればダウンサイドリスクへの反応が強まる可能性もあるため、結果発表前後のボラティリティに注意して取引に臨みたいです。