FRB 9月利下げ確率9割へ
-前営業日サマリー-
ドル円は、147.17円でオープン。東京市場では先週のドル安傾向の相場展開を引き継いで序盤に147円付近まで下押し。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、148円を目指してドル円は上昇しました。ただ、ロンドン市場に入ると一転して再び売りに押されて147円付近まで。NY市場では一定の底堅さを見せて、147.10円で取引を終えました。
-FRB 9月利下げ確率9割へ-
本日のイベントは、日BOJ議事要旨公表、米ISM非製造業景況指数が予定されています。
先週末に公表された米雇用統計の結果は衝撃的なものとなりました。5月分に引き続き、6月分の雇用者数が一桁万人まで下方修正されるといった想定外の弱さによって為替相場でも急速にドル安が進行しました。FF金利先物市場においても9月利下げ確率がFOMC後の4割台から9割台まで織り込みが進む結果となっています。年末までの利下げ回数は3回となるかならないかといったところ。振れ幅の多い雇用統計を過剰に織り込んでいる状況は危うさがあるものの、今後の米指標の弱さが続けばそれも確度が高まりそうです。雇用統計発表後、トランプ氏は労働統計局の局長に対して解雇指示を出しています。FRBの独立性に対する不安が浮上している中、トランプ氏の発言でドル売りに走りだす可能性など、リスク要因を考慮しながら今週も取引していく必要がありそうです。本日は米ISM非製造業景況指数が控えます。先週の指標結果が弱い内容だったことも踏まえ、本日の指標の強弱も丁寧に確認しておきたいです。