石破首相は続投意思 総裁選前倒しに向けた動き
-前営業日サマリー-
ドル円は147.06円でオープン。東京市場では、クーグラー理事の後任としてCEAのミラン委員長とする人事案を受けたドル売りが先行したものの、安値を付けた後は買い戻しが優勢となり、ドル円は147円台中盤まで上昇。ロンドン市場では、ドル買いが優勢。先週のドル安の流れに週末調整が入る格好となり、148円を目指す動きとなりました。NY市場では動意に欠ける相場展開が続き、147円台後半で振幅した後、147.73円で取引を終えました。
-石破首相は続投意思 総裁選前倒しに向けた動き-
本日は特段注目度の高い経済指標は予定されておらず、日本は休場となります。
先週末に開催された自民党の両院議員総会において、石破首相は続投の意思を改めて表明。「引き続き日本国に責任を持っていくために意見をうかがいたい」との発言が伝わっています。これに対して、石破氏の早期退陣をめざす勢力は総裁選の前倒しを相次いで求めました。実施に必要な過半数の要求は麻生派や旧安部派、旧茂木派などが主体となる見通し。ただ、総裁選を前倒しするには党所属国会議員と都道府県連の代表名1人の総数の過半数が賛成する必要があります。これに満たなければ石破首相の退陣は難しくなり、続投可能性が高まるといえます。足元のマーケットでは石破政権の後退、総裁選前倒しを織り込んでリスクオン相場となっている節がありますが、仮に過半数を得られず総裁選前倒しを実現できなかった場合には、高値圏を推移している日経平均や為替の動きも巻き戻る可能性があるため、注視しておく必要があります。
本日は日本は休場となっており、東京時間は流動性に欠けます。そのため、突発的な値動きも生まれやすく、ヘッドラインにはいつも以上に注意する必要がありそうです。