米CPIふまえ 関税インフレはこれからか
-前営業日サマリー-
ドル円は148.10円でオープン。東京市場では、本邦祝日明けの中材料も乏しく、148円前半でのもみ合いとなりました。一方、ロンドン市場では、米消費者物価指数が発表され、コアCPI前年比が前回と予想を上回ったことでドル円は60銭ほど下落し、ドル売りが優勢となりました。NY市場では、ロンドン市場の米CPI後から一段下がりながらもみ合う展開となり、147.79円で取引を終えました。
-米CPIふまえ 関税インフレはこれからか-
本日のイベントは、グールズビーシカゴ連銀総裁の発言などが予定されています。
昨日発表のあった、7月米コアCPIは前月比+0.3%/前年比+3.1%と加速しました。ガソリン安で物価上昇率は横ばい基調ですが、運賃・医療費などのサービスを中心にインフレ圧力は依然高いことがうかがえました。この結果をうけ、市場は依然9月利下げを織り込む一方、FRB当局者は慎重姿勢で利下げ確定には言及していません。引き続き、経済指標や市場動向などを踏まえながら、関税インフレへの影響について注意が必要です。
また、ホワイトハウスは雇用統計の信頼性に懸念を示し、調査手法の再点検を明言しました。CEAミラン委員長は「データの信頼性向上のためfresh eyesが必要」と述べ、報告発表の遅延や回答率向上など改善策を検討する姿勢を示しました。8/1に公表された7月雇用統計の大幅下方修正を含む結果は、労働市場鈍化への懸念を喚起し、景気減速を織り込む市場心理を強めているともいえそうです。
本日は大きな指標は予定されていませんが、関税交渉の細かな進展やトランプ大統領の発言等に注意し取引に臨みたいです。