FXレポート

ドル円 150円を目指すか

-前営業日サマリー-
 ドル円は147.70円でオープン。東京市場では、参議院選挙をにらんだ日本の財政赤字拡大への警戒もあり、日本の長期金利上昇が継続。ただ、米CPIを前に様子見ムードが続きました。ロンドン市場でも動きは限定的で、方向感に欠ける推移が続きました。NY市場では、米CPIによって一時乱高下。その後トランプ大統領がFRBへ利下げを再度要請するなどのヘッドラインがある中、ドル円は上昇し、148.85円で取引を終えました。

-ドル円 150円を目指すか-
 本日のイベントは、英消費者物価指数、米生産者物価指数、米バーFRB理事発言、米ベージュブックが予定されています。
 米労働省が公表した6月の消費者物価指数はトランプ政権による関税政策が物価に影響を与えていることを示唆したが、物価の上げ幅は限定的でした。仮に物価上昇が大きければ高い関税率を示しても交渉相手国に対しては脅しにはなりにくいと考えられるものの、今回の結果はトランプ氏の行動を抑制するものではありませんでした。むしろ、トランプ氏は指標発表後に「CPIは低い、利下げしろ」とSNSに投稿、FRBに対してプレッシャーをかけています。
 今回の指標を受けて米金利先物市場では今月予定されているFOMCでの利下げ確率が3%程度まで低下。ドル円もアップサイドへと動きを強め、149円手前まで上昇しています。150円の心理的節目も目前に迫る中、勢いをこのまま維持していくのか注目しておきたいです。
 

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