FOMCメンバー割れる政策見通し
-前営業日サマリー-
ドル円は、146.57円でオープン。東京市場では、米雇用統計以降の早期利下げ期待後退のよるドル高に加え、トランプ関税を受けた円売りが継続。ロンドン市場では、円安に調整の動きが入り、東京市場で広がった円安は一服しました。NY市場でもその流れは続き、146.35円まで下押したのちに取引を終えました。
-FOMCメンバー割れる政策見通し-
本日のイベントは、米新規失業保険申請件数、米セントルイス連銀総裁発言、米ウォラーFRB理事発言が予定されています。
FRBは9日先月開催されたFOMCの議事要旨を公表。参加者の間では、インフレ率の上振れや雇用の勢いが下振れするリスクはやや弱まったという点で意見は一致したものの、物価見通しや利下げ時期をめぐっては意見の対立が目立ちました。前回の会合では政策金利は据え置きの4.25~4.50%とされ、同時に公表された経済見通しでは年内利下げ回数は19人中利下げなしが7人、2回が8人でした。議事要旨でもその内容は確認され、早ければ次回会合での利下げを検討するといった文言も明らかにされました。7月利下げを示唆したのはボウマン氏とウォラーFRB理事とされています。そんな中、本日はウォラーFRB理事がNY時間にて発言する予定となっています。金利見通しのヒントとなる発言を確認できるかもしれないため、ヘッドラインに警戒しながら、本日も取引に臨んでいきたいです。