本邦超長期金利の低下
-前営業日サマリー-
ドル円は、142.81円でオープン。東京市場では、乱高下する展開となりました。9時台の植田総裁の利上げ発言では円買い。13時台の国債発行計画見直し報道では円売りで反応。今週高値を更新し143.40円付近をつけました。ロンドン市場では東京市場からの流れを受けて円安が進み、144円台まで上昇。NY市場では、米消費者信頼感指数の結果が市場予想を大幅に上振れドル円は上昇。その後は小幅な値動きとなり、144.33円で取引を終えました。
-本邦超長期金利の低下-
本日のイベントは、日氷見野日銀副総裁発言、米ウィリアムズNY連銀総裁発言、豪消費者物価指数、NZRBNZ政策金利と声明発表、日内田日銀副総裁発言、米ウォラーFRB理事発言、NZホークスビーRBNZ総裁記者会見、米FOMC議事録公表(5月6日・7日開催分)と、多数イベントを控えています。
昨日、植田総裁の「見通しが実現していけば引き続き利上げで金融緩和度合いを調整する」との発言を受け一時は円買いが進むも、その後本邦超長期金利の低下加速をうけ、ドル円は日通し高値を更新しました。金利低下の要因としては、財務省が例年6月に開くプライマリーディーラー会合に向けて発行減額観測が浮上し、需給改善期待が出ていることが挙げられます。40年国債入札を28日に控え、結果により相場が動くことが予想されるため、引き続き警戒が必要です。
本日はニュージーランド準備銀行の政策金利発表を控え、前回:3.50%/予想:3.25%となっています。前回同様0.25%の利下げ予想となり、一時的な値動きには注意して取引に臨みたいです。