FXレポート

期限まで6週間、EU・米の貿易交渉の行方

-前営業日サマリー-
 ドル円は、142.48円でオープン。東京市場では、ドル売りが進みました。早朝、トランプ大統領によるEUへの50%関税延期のニュースを受けて一時143円台を付けるも、その後は反落したのち再度142円後半まで値を戻しました。ロンドン市場では、英米市場が休場となり、市場参加者の少なさから値動きは鈍い展開となりました。NY市場では、ロンドン市場に続き、小幅な値動きとなりました。142.90円付近の上値の重さを確認しながら、142.80円で取引を終えました。

-期限まで6週間、EU・米の貿易交渉の行方-
 本日のイベントは、日植田日銀総裁発言、米耐久財受注、米消費者信頼感指数、瑞スシュレーゲルSNB総裁発言、米2年債入札が予定されています。
 トランプ米大統領が、欧州委員会のフォンデアライエン委員長との電話会談後、「欧州連合(EU)に対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長する」と発表。米株価指数先物の上昇とともにドル買いが進み、ドル円は一時143円台まで上昇しました。一方で、EU当局者らは「関税を相互にゼロに引き下げる」ことを提案。トランプ氏が重きを置く「非関税障壁」については、欧州各国と個別に対応しなければならないという課題に直面しています。EUは交渉による解決を優先するとしつつ、報復措置も準備しているとの声も聞かれ、米国との貿易戦争を回避することができるのか、期限までの6週間と差し迫った中、引き続き関税に関するヘッドラインを注視して取引に臨みたいです。

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