3回目の日米通商交渉 波乱あるか
-前営業日サマリー-
ドル円は、145.62円でオープン。東京市場では、20日から22日にかけて行われるG7財務省・中央銀行総裁会議にて日米財務相会談が行われ、為替についても言及があるとの思惑から円買いが誘われました。最も週末のポジション維持に慎重なこともあり、下値も限定的でした。ロンドン市場では、週末相場の様相を呈して方向感に欠ける値動きに終始。ただ、NY市場に入り、米経済指標が発表されると米長期金利の上昇がドル買いを促し、ドル円は145.79円まで上昇して取引を終えました。
-3回目の日米通商交渉 波乱あるか-
本日のイベントは、米景気先行指数が予定されており、トルコやカナダは休場となります。
今週のドル円は日米通商交渉を控えて神経質な展開となりそうです。赤沢経済再生相が今週後半に訪米し、第3回目となる日米間税交渉を検討しているとの報道が伝わり、同時に加藤財務相もベッセント財務長官と会談する予定となっています。日米財務相会談で「円安是正について議論されるのでは」との思惑が市場では広がっていることから、週後半までドル円は動きの鈍い展開となるかもしれません。ただ、思惑が先行しているだけに会談で踏み込んだ議論がされていないことがわかれば、大きく買い戻される展開も考えられるため会談の動向は注視しておきたいです。
今週予定されている主な注目イベントは、豪政策金利、各国PMI、日CPI、および上記の日米通商交渉です。足元のドル円は一段と買い上げる材料を欠いており、上値追いは限定的ですが、これらのイベントからアップサイドを攻める材料が見つかれば150円台の回復が視野に入りそうです。