ドル円はトレンド転換か 指標に注視
-前営業日サマリー-
ドル円は、147.46円でオープン。東京市場では、株安の動きがみられたことでリスク警戒の円買いが誘われ、ドル円は一時146円台まで下押し。ロンドン市場では「米韓高官の為替協議が確認された」と伝わり、対韓国ウォンでドルが下落したことを背景に、ドル安が加速。ドル円は145円台まで下落しました。ただ、NY市場に入ると、米国が貿易合意の一部としてドル安を模索していない」と報じられたことを受けて、一転してドルが買い戻される相場となり、146.77円で取引を終えました。
-ドル円はトレンド転換か 指標に注視-
本日のイベントは、豪雇用統計、英GDP、米PPI、米小売売上高、米新規失業保険申請件数、米パウエルFRB議長発言、米バーFRB理事発言が控えており、重要なイベントが多数予定されています。
年初こそ158円台を付けていたドル円は4月の末には140円近辺まで下押し。長らくダウントレンドを形成しながら上値を切り下げていきました。ただ、足元ではトランプ政権による関税政策リスクがやや後退したことや、日米の金融政策見通しが米国は早期利下げ期待後退、日本は追加利上げ可能性の後退と逆転してきたことを受けて、買い戻しの動きが強まっており、146円台まで値を戻しています。今後予定されている指標イベントから景況の強さを感じられれば、ドル円は150円台を再度目指していくこともできそうです。ダウントレンドは果たして抜けられたのか、トレンド転換がだましとなってしまうのか、見極めるためにも引き続きヘッドラインに注目しておきたいです。そんな中で、本日は重要度の高い米指標が複数予定されています。PPIや小売売上高がどのような強弱の結果となるのか、内容を丁寧に確認していきたいです。