FXレポート

FRBは政策金利を維持 不確実性は上昇

-前営業日サマリー-
 ドル円は、142.44円でオープン。東京市場では、朝方に米中間の通商協議開始の報道があり、ドル高・円安が進行。合意までは時間があると考えられるが、明るいニュースとして、リスク警戒の動きが後退しました。ロンドン市場でも円安・ドル高の流れが続き、下値を切り上げながらじわじわと上昇。ただ、FOMCを控えて勢いは限定的でした。NY市場ではFOMCにてパウエルFRB議長が会見を始めると再度ドル高となり、143.82円まで値を伸ばして取引を終えました。

-FRBは政策金利を維持 不確実性は上昇-
 本日のイベントは、日BOJ議事要旨公表、英BOE政策金利、英ベイリーBOE総裁発言、米新規失業保険申請件数が予定されています。
 FRBはFOMCにて政策金利を据え置き、3会合連続での利下げ見送りを決定。声明文では「経済見通しの不確実性がさらに高まった」として関税政策による景気の影響を見極めたいFRBの姿勢が維持されました。パウエルFRB議長の会見でも様子見の姿勢がうかがえる発言が目立ち、「焦る必要はなく、忍耐強くいられると思う。データを見守るつもりだ」と早期利下げへの慎重さを示しました。ただ、パウエル議長も景気が悪化するリスクと物価が高止まりするリスクのどちらが大きくなるのか、「どちらに転ぶかはわからない」と正直に発言しており、関税をめぐる動きがどのような決着を見せるのか、FRBも混乱している模様です。引き続き各国の関税交渉の行方を見守り、相場への影響を見極めていきたいです。

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