今週は重要イベント多数
-前営業日サマリー-
ドル円は142.59円でオープン。東京市場ではドル円が上昇基調で推移するなか中国が一部米国製品の関税免除を検討しているとの報道があり、143.84円付近まで一時上値を伸ばしました。ロンドン市場では、米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らいだことなどを背景にドル買いが継続する展開。143円台を底堅くキープしました。NY市場では引き続き堅調な地合い。また、道中で発表されたミシガン大学消費者態度指数の確報値が速報値を上振れるとドル買いに拍車がかかり再び上昇。143.78円で取引を終えました。
-今週は重要イベント多数-
今週はJOLTS求人、米ISM景況指数、日銀会合、米雇用統計など重要イベントが連日で発表されます。米雇用統計は非農業部門雇用者数が前回から大幅に減少する見込みとなっており(前回:22.8万人 予想:13.3万人)予想値以上の減少が確認された場合は、ドル売り圧力に警戒が必要になるかもしれません。
足元のドル円は、関税免除のヘッドラインが流れてから143円の水準を回復し堅調さを取り戻しつつあります。このまま上昇を続けて目先144円、145円といった大台に接近した際は上値が重たくなって押し戻されるのか、はたまた大台を突き抜けてそのまま上昇し続けるのか、慎重に見極めたいところです。しかし、関税に関連するヘッドラインに米ドルの方向が右往左往する環境は依然として変わらないことが想定されますので、短期的な急変動の可能性を常に念頭に置きつつ、米ドルの方向に注意を払いながら取引に臨みたいです。