方向感に欠けるドル円
-前営業日サマリー-
ドル円は143.38円でオープン。東京市場では、ドル円が序盤から下落基調。142.60円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では下落が続き142.30円まで下値を広げ、その後も上値の重たい展開が続きました。NY市場では、142円半ばで上値の重たい動きでスタートしましたが、じりじりと上昇し一時は142.80円付近まで上値を伸ばすもその後は失速し142.56円で取引を終えました。
-方向感に欠けるドル円-
本日のイベントは、東京都区部消費者物価指数、英小売売上高、スイスシュレーゲルSNB総裁の発言、加小売売上高、米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が予定されています。米重要指標の発表は特段ありませんがドル円の動意づく指標として東京都区部消費者物価指数には注目してきたいです。同指標は前年比、コアともに前回値を上回る予想となっており、ここで予想値を上回るような内容であれば、円買い圧力がかかる可能性を考慮しておきたいです。
足元のドル円は、大きな値幅で動くことはなかったものの上値が重たくなってきており、どちらかといえば市場がドル売りの材料を探しているような雰囲気が漂っています。一方で日足チャートで見るボリンジャーバンドがスクイズし始めているほか、RSIは30付近で推移していることから中長期で見てみるとテクニカル上ではトレンドの転換サインが出始めているのも事実です。様々な要素が混在し方向感がつかみづらい環境が続きそうですが、目先のトレンドをしっかり捉えた上で取引に臨みたいです。