ドル売り圧力に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は141.91円でオープン。東京市場では、FRB議長の解任懸念から円買いが進行しドル円は約7か月ぶりに141円台を割り込み140.70円台まで下値を広げました。ロンドン市場では、イースター休暇で市場の流動性が低いなか上値の重たい動きが継続。ドル円は141円台にタッチする場面が見られましたが、いずれも押し戻されました。NY市場では、前記のイースター休暇の影響で引き続き方向感に欠ける値動きが継続。141円を付けることはなく140.93円で取引を終えました。
-ドル売り圧力に警戒-
本日のイベントは、ニュージーランド貿易収支、米ジェファーソンFRB副議長の発言、ラガルドECB総裁の発言、米クーグラーFRB理事の発言、米テスラ決算が予定されています。欧米市場は本日より休場明けとなり本格的にマーケットに流動性が戻ります。明日はFRBボードメンバーの発言が多く控えるほか、今週は会合前のブラックアウト期間に入る前の最後の週となるため、各々のメンバーの発言からスタンスを確認しておきたいです。
足元のドル円は、前記したFRB議長の解任懸念による円買いの流れからドル円は年初来安値を更新し140円台で上値の重たい動きが継続しています。ドル円の日足チャートではドル円のローソク足がボリンジャーバンドの-2σに接近していますが、ボリンジャー自体はエクスパンションしているため、これから下値を広げる余地はまだまだあるかもしれません。そのほか米株、米債券も売られており、これがドル売りに拍車をかける可能性も捨てきれないため、ドル売り圧力には警戒を高めつつ取引に臨みたいです。