FXレポート

相互関税 90日間の停止 リスクオンへ

-前営業日サマリー-
   ドル円は、146.21円でオープン。東京市場では、相互関税発動もあり、不安定な動きとなるなか、為替相場はドル安円高方向へ推移。ロンドン市場でも、中国が米製品に対する追加関税を発表すると貿易戦争の激化懸念から、円買い・ドル売りが進み一時144円を割れました。NY市場ではトランプ米大統領が「報復しない国・地域に90日間の関税一時停止を承認」などと発言したこと受け貿易戦争の激化懸念が後退して、一転大幅なドル買いが進行。ドル円は147.76円で取引を終えました。

-相互関税 90日間の停止 リスクオンへ-
   本日のイベントは、豪ブロックRBA総裁発言、米新規失業保険申請件数、米消費者物価指数、米ボウマンFRB理事発言、米シカゴ連銀総裁発言が予定されています。
 トランプ大統領は昨日、発動したばかりの相互関税の上乗せ部分について、「報復しない国、地域に90日間の一時停止を承認」と発言。これには日本も含まれることから、リスク回避の動きが急激に後退。昨夜のドル円相場は144円台から一時148円に乗せるほどのボラタイルな値動きを見せました。一方で報復関税を打ち出した中国へは関税を125%に引き上げることを公表しており、米中貿易摩擦の再来といえそうです。今後も関税絡みのニュースは相場を大きく動かすことが想定されることから、引き続きヘッドラインには警戒が必要です。そんななかで本日は米消費者物価指数が予定されています。予想は前年同月比で+2.6%(前回:+2.8%)、コア指数は+3.0%(前回:+3.1%)となっており、どちらも前回値から下振れすることが予想されています。予想からの乖離幅がどの程度になるのか、FRBにとって政策判断に使われる重要な指標であることから、指標結果の強弱には注目しておきたいです。

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。