FXレポート

米中貿易摩擦激化、リスクオフの円買い

-前営業日サマリー-
 ドル円は、147.88円でオープン。東京市場では、148円台に何度かチャレンジするも上値が重く下値を切り下げながら終始軟調に推移しました。ロンドン市場では、時間外の米10年債利回りとダウ先物の上昇を受け買い戻される場面もありましたが、その後は失速し上値が重い展開となりました。続くNY市場ではダウ平均や米10年債利回りの上昇幅が縮小したことが重しとなり、日通し安値を更新し、ドル円は146.31円で取引を終えました。

-米中貿易摩擦激化、リスクオフの円買い-
 本日のイベントは、NZ)RBNZ政策金利&声明発表、日植田日銀総裁の発言、米FOMC議事録公表が予定されています。
 昨日のドル円は148円台から146円台前半へと日通し安値を更新する展開となりました。背景にあるのはやはり関税に関する情報で、昨日は「トランプ米政権は中国に対する104%の追加関税を本日9日に発動する」といった米中の貿易摩擦の激化が懸念されるようなヘッドラインが飛び出してきました。これによって足元ではリスク回避の円買いが強まっており、人民元の急落、ドルも軟調な推移が続きました。ただ、日本に限って言えばハセット米国家経済会議委員長が「関税交渉では日本と韓国を優先している」と発言するなど日本の米国との交渉余地を確認できました。引き続き関税ヘッドラインに振らされる相場展開が続くことが想定されると思いますので、動向を注視して取引に臨んでいきたいです。

 

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