FXレポート

ロシア・ウクライナの停戦交渉は困難か

-前営業日サマリー-
 ドル円は151.47円でオープン。東京市場では、ウォラーFRB理事が「現時点では利下げを指示していない、インフレが落ち着くまで一時停止が望ましい。」と述べたことなどを受けて、米利下げ期待の後退からドル高が強まりました。ただ、ロンドン市場では動きが一服。152円を回復していたドル円も再び151円台中盤まで下押しました。NY市場に入ると再び上昇。米長期金利の上昇を眺めながらドル買いとなり、再び152円を回復。152.05円で取引を終えました。

-ロシア・ウクライナの停戦交渉は困難か-
 本日のイベントは、RBNZ政策金利、日高田日銀審議委員発言、英消費者物価指数、米住宅着工件数、米FOMC議事録が予定されています。
 ロシアのウクライナ侵略をめぐる停戦交渉が米国とロシアで始動され、米国側は早期合意に向けて、ウクライナとロシアを含むすべての当事者に譲歩を迫りました。ただ、一筋縄とはいかずトランプ氏が想定していたよりも交渉は困難なものとなるとの見方が出てきています。ロシアのラブロフ外相は協議後に欧州諸国が停戦監視のための平和維持部隊をウクライナに展開するという米国側の案に対して、NATO加盟国の軍派遣を容認しないと明言し、強固な姿勢を示しました。為替相場では一時停戦交渉への期待が先行していたものの、停戦交渉が難航しており再び緊張感が高まり安全資産が上昇する展開となる可能性もあります。
 本日は高田日銀審議委員の発言も予定されています。ロシア・ウクライナ、トランプ氏の関税、日銀審議委員の発言など相場影響の大きいヘッドラインに警戒して、突発的値動きに注意しながら取引に臨んでいきたいです。

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