難しい相場状況 しばらくはレンジか
-前営業日サマリー-
ドル円は152.21円でオープン。東京市場では、全面円高の相場展開。朝方に公表された本邦GDPが市場予想を大きく上回る結果となり、日銀による追加利上げ観測が高まったことが背景としてありそうです。ロンドン市場では、序盤に買い戻しの動きが入ったものの、上値の重たさから再度下落に転じて151円台中盤まで値を落としました。NY市場では米国が休場で取引参加者が減少していたことから全体相場方向感に欠け、ドル円は151.40円を挟んだ小動きに終始。そのまま151.48円で取引を終えました。
-難しい相場状況 しばらくはレンジか-
本日のイベントは、豪RBA政策金利、英雇用統計、英ベイリーBOE総裁発言、加消費者物価指数、米NY連銀製造業景気指数が予定されています。
先週のドル円は一時は155円に迫るような動きを見せたものの、終わってみれば152円台前半とボラタイルな相場展開となりました。動きの背景にあるのはトランプ氏の関税発言と米国指標の結果でトランプ政権が10日に鉄鋼などに対して関税を例外なく一律25%かけると表明したことや米CPIの上振れでドル高へ振れ、相互関税を改めて発表し、米小売売上高が想定を大きく下回ったことでドル安が強まりました。指標の強弱やトランプ氏の突発的な発言から今後の相場見通しについては見極めずらい展開となっています。先を見通すうえでもポジションを一方向に傾けることは避け、これから続く米指標などの結果を確認していきながら相場動向を占っていきたいです。