米小売売上高は予想を下回る
-前営業日サマリー-
ドル円は152.82円でオープン。東京市場ではウクライナ情勢の進展期待からユーロ高やドル安を受けてドル円相場も後退。152円台中盤まで下押しました。ロンドン市場では、トランプ関税関連の動きが一巡し、方向感のない相場展開となりました。NY市場では米小売売上高が予想を大きく下回ったことで米長期金利の低下とともにドル売りが先行。152円台前半まで下押して152.29円で取引を終えました。
-米小売売上高は予想を下回る-
本日のイベントは日第4四半期GDPが予定されています。また、米国やカナダは休場となります。
米商務省が先週公表した1月の米小売売上高は前月比で0.9%減となり、2024年1月以来1年ぶりの落ち込みとなりました。市場予想からも大きく乖離して下回り、実質消費の減退を示唆する内容となりました。足元では先行きへの警戒感も高まっており、米長期金利の低下とともに先週のドル円は最後にドル売りが強まって取引を終えています。トランプ政権は今月に入ってからも鉄鋼などへの関税や相互関税の導入を発表しました。足元の米物価水準が再度高まっているのに加えて、関税による米企業からのコスト高を招く状況の中での消費の落ち込みは企業業績の悪化につながり、さらなる景気下押し圧力となるかもしれません。強弱入り混じる米指標のデータから相場動向を見極めるのは困難ですが、しばらくは様子をみながら新たなるデータを探していきたいです。
本日は米市場が休場となります。NY時間では取引参加者の減少とともに流動性の低下が想定されるため、突発的な値動きも出やすくなります。急なヘッドラインにも警戒しながら取引に臨んでいきたいです。