FXレポート

本日は米雇用統計に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は152.52円でオープン。東京市場では、田村日銀審議委員が「2025年度後半には少なくとも1%程度まで利上げが必要」などと発言したことをきっかけに円高方向に振れて昨年12月12日以来の安値まで下押したものの、午後にかけてはその動きも一服。米長期金利の上昇を眺めながらドル買いが進みました。ロンドン市場でも流れが継続し、一時152円台後半まで上昇。ただ、それも長くは続かずに152円台前半まで下押しました。NY市場では円高傾向の相場展開。ドル円は151.45円まで値を落として取引を終えました。

-本日は米雇用統計に注目-
 本日のイベントは、加雇用統計、米雇用統計、米ボウマンFRB理事発言、米ミシガン大消費者信頼感指数、米クーブラーFRB理事発言が予定されており、とりわけ米雇用統計の結果には注目が集まります。
 米労働省労働統計局が発表する毎年1月の雇用統計では前年3月までの12か月間の年次ベンチマーク改定が同時に含まれます。通常ならあまり注目されることのないものですが、労働統計局が8月に発表した推計値では2009年以来最大の下方修正となることが示されており、今回は市場関係者の関心が高まっています。ただ、当初の想定よりは落ち込まないとの見方も市場では出ており、労働市場の緩やかな冷え込みを裏付けする内容となりそうです。雇用指標はFRBが政策決定をする上で重要視していることからも結果の強弱についてはしっかりと確認しておくことが必要です。仮に想定を下振れする弱い内容を確認することとなればドル円の動きもさらにダウンサイドへ動きを強めるかもしれません。足元では150円の心理的な節目にも近づいているため、このラインを意識して本日も取引に臨んでいきたいです。

 

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