米消費者物価指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.47円でオープン。東京市場では、氷見野日銀副総裁が会見で「賃上げは注目点だが、経済・物価の全体を評価した上で利上げの判断をしてゆく」「円安による輸入物価の上昇、影響をよく見ていく必要がある」などと発言。157円台前半から158円台前半まで振幅を見せましたが、その後157円台中盤で揉み合う小幅な値動きになりました。ロンドン市場では、ダウ先物や日経平均先物が堅調に推移し、一時158.13円を付けました。NY市場では、米卸売物価指数が市場予想を下回ると米長期金利も下落し一時157.35円付近まで値を下げました。その後、米長期金利が上昇に転じると持ち直し、157.94円で取引を終えました。
-米消費者物価指数に注目-
本日のイベントは、英消費者物価指数、米消費者物価指数、米ベージュブック、複数のFRBメンバーの発言が予定されています。
昨日の米PPIは総合+0.3%・+コア0.3%(前月比)、総合+3.4%・コア+3.8%(前年同月比)の予想を下回る総合+0.2%・+コア0.0%(前月比)、総合+3.3%・コア+3.5%(前年同月比)となり、インフレ懸念が和らぐ結果となりました。本日発表される米CPIの市場予想は総合+0.3%・+コア0.2%(前月比)、総合+2.9%・コア+3.3%(前年同月比)と予想されています。予想値を上回れば年内の利下げ期待がさらに後退し、ドル買いが先行する可能性が考えられます。一方で予想値を下回れば利下げ期待が高まり、リスク資産は買い戻されると予想されます。また、米CPI発表後に複数のFRB高官の発言が予定されており、特に投票権を持つウィリアムズNY連銀総裁がどのような見解を示すのかに注目が集まります。
指標結果や高官発言の内容を注視しながら、本日も取引に臨みたいです。