米ISM非製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.20円でオープン。東京市場では、早朝から買いが先行して157.83円まで強含むも、157.47円まで押し戻されると、午後には157.80円まで上昇する場面はあるも、午前中高値の157.83円を上回ることはできませんでした。ロンドン市場では、「トランプ大統領が重要な輸入品に一律の関税導入を検討」との米紙報道が伝わるとドル売りで反応し一時156.23円の日通し安値まで下値を伸ばしましたが、トランプ大統領の「ワシントン・ポスト紙の記事は正確ではない」「自分の関税政策を後退させることはしない」などの発言で一転してドルを買い戻す流れとなりました。NY市場では、ドル買い戻しの流れが継続して、一時157.65円付近まで持ち直しましたが、その後は目立った材料もなく157.50円を挟んでの推移となり、157.60円で取引を終えました。
-米ISM非製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、英建設業PMI、欧消費者物価指数、米貿易収支、米ISM非製造業景況指数、米JOLTS求人件数が予定されています。
クリスマス以降のドル円は、概ね156円から158円の値幅での上下動となり、上値が重く下値が堅い展開が続いています。1/3発表の米ISM製造業景況指数では、好不況の分かれ目となる50には届かなかったものの、前回の48.4を上回る49.3となり、米経済の強さを確認しました。そして本日は米ISM非製造業景況指数の発表が予定されています。ISM非製造業景況指数は予想53.5(前回52.1)と50超の堅調な予想となっていますが、前回結果が5か月ぶりに前回比で低下したことから、予想通りに反発を示すかを確認したいです。また、同時刻にJOLTS求人件数(予想774.3万件:前回774.4万件)の発表も予定されています。両指標が揃って予想を上振れて米経済の強さをあらためて示すことで、クリスマス以降のレンジを突破して昨年7月以来となる159円を上抜けた際には、本邦当局による為替介入の可能性を考慮する必要性が高まることに留意しつつ、本日の取引に臨みたいです。