米ISM製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.22円でオープン。東京市場では、昨年末の円売りの流れが継続して強含むも、157.76円付近で上値が抑えられると、中国株の一時急落や下げ幅拡大などを受けてリスクオフの円買いが優勢となり一時156.44円付近まで下値を伸ばしました。ロンドン市場では、リスク回避の動きが一服したことで持ち直し、下値を切り上げて、一時157.28円付近まで回復しました。NY市場では、米新規失業保険申請件数の予想より強い結果を受けて上昇するも反応は限定的でした。その後、米10年債の利回り上昇にも連れて一時157.85円まで上昇した後に157.51円で取引を終えました。
-米ISM製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、トルコ消費者物価指数、独雇用統計、米ISM製造業景況指数が予定されており、本邦は休場日となります。
クリスマス休暇以降のドル円は、海外勢を中心に市場参加者が減少、流動性も限定的となり、概ね156.0円から158.0円の値幅での上下動となり、上値が重い展開となりました。年も明けて徐々に市場参加者が戻り始めるなか、ドルについては、本日発表の米ISM製造業景況指数や来週末(1/10)の米雇用統計などの重要指標の結果を眺めながら、今後の利下げ時期について見定めていくことになりそうです。現状、市場は年内2回の利下げを織り込んでいます。1月会合は約9割が据え置きを織り込んでおり、3月ついては据え置きと利下げ予想がほぼ半々となっています。(CME:FedWatch)
そして、本日注目のISM製造業景況指数は、48.2(前回48.4)と予想されています。結果が好不況の分岐点である50を超えるとより大きなドル買いの動機となることが考えられますが、今後の金利予想に影響を与える年初の重要指標とも言えることから、予想上振れ下振れの何れの場合にもFOMCの政策金利への織り込みが変化することによりドルに動意が生じる可能性には留意して本日も取引に臨みたいです。