FOMCや金融政策決定会合 波乱の1週間か
-前営業日サマリー-
ドル円は153.61円でオープン。東京市場では、朝方に前週末の円安の反動から一時153円台前半まで弱含んだものの、昼頃には一転して154円付近までの上昇となりました。今週の日銀会合で追加利上げ見送り観測が強まったことが支えとなった格好です。ロンドン市場では154円のレジスタンスで上値を抑えられ、153円台後半底での堅い推移となりました。NY市場では製造業PMIは予想を下回ったものの、サービス部門PMIが予想を上回る内容となり、ドル円は154円の節目を超えて上昇。154.15円で取引を終えました。
-FOMCや金融政策決定会合 波乱の1週間か-
本日のイベントは、英失業率、独IFO景況指数、独ZEW景況感調査、加消費者物価指数、米小売売上高、米鉱工業生産が予定されています。
今週はFOMCや日銀金融政策決定会合など各国の政策イベントが複数予定されており、波乱の1週間となりそうです。日銀に関しては関連報道も過熱しており、一部報道では「日銀は今回の利上げ見送りを検討している」といった報道もありました。これを受けて、市場参加者による12月の利上げ織り込みは1割台まで低下しました。こうした環境化で、実際の発表でサプライズ的に利上げが決定すれば急速に円高が進行しそうなだけに日銀会合は注視が必要です。また、同様に18日にはFOMCが予定されています。市場では0.25%の利下げがほぼ100%織り込まれている状態で利下げ自体は市場に動意を与えることはなさそうです。ただ、今回はドットチャートがアップデートされる予定となっているのに加えて、パウエルFRB議長の発言もあるのでこれらの点で相場が動意づく可能性はありそうです。
本日は米小売売上高が予定。FOMC前の重要な米指標イベントです。指標結果がFOMCにも影響を与えうるとみてその内容は注視しておきたいです。