今週は重要指標が目白押し。FRB政策金利、日銀政策金利に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は152.65円でオープン。東京市場では、日銀短観が良好な結果で発表されると、政策金利据え置き観測が強まり、円が売られる展開となりました。ドル円は月初来となる153円台の値をつけました。 ロンドン市場ではユーロが堅調に推移しました。ユーロドルは独長期金利の上昇を背景に一時1.0520ドル付近まで上昇。一方、円は東京時間の流れが引き継がれ、主要通貨に対して売られる展開となり、ドル円は153円中盤まで上昇しました。NY市場では、米11月輸入物価指数が予想を上回ったことや、米長期金利が上昇したことで米ドルが買われました。その後は狭いレンジ幅での展開となり、ドル円は最終的に153.61円で取引を終えました。
-今週は重要指標が目白押し。FRB政策金利、日銀政策金利に注目-
本日のイベントは、欧州各国及び米国のPMI(速報値)、ラガルドECB総裁の発言が予定されています。
今週は重要指標が相次ぎます。まずは本日欧州及び米国でPMI速報値が予定されています。経済の現状を確認する上で重要で、特にユーロ圏ではドイツやフランスの結果が注目される傾向があります。続いて火曜日には米小売売上高が発表されます。消費動向を示すこの指標は、個人消費が堅調かどうかを測る重要な手がかりとなり、FRBが利下げを決定するかどうかの一因として注目されています。週の後半には、FRBの政策金利が発表されます。市場では上限金利が4.75%から4.5%に引き下げられると予想されていますが、声明文の内容によっては金融政策の先行きに対する市場の期待が大きく変わる可能性があります。同じく木曜日には日銀政策金利が発表されます。現行の0.25%の金利が維持されると予想されますが、日銀が海外経済のリスクや国内インフレ動向をどのように評価するかが焦点となります。さらに、週末には米国のPCEコアデフレーターが発表されます。FRBが物価動向を判断する際に最も注目する指標の一つであり、インフレ圧力が高まりつつあるかどうかを示す重要なポイントとなります。
今週は、特にFRBや日銀の政策金利、米国のインフレ指標が市場に与える影響を注視し、慎重に取引に臨みたいと思います。