ベージュブックや要人発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.70円でオープン。東京市場では目立った新規材料が出ているわけではないものの、米利下げ期待の後退が米長期金利の上昇を支えていたことでドル買い優勢の地合いとなりました。ロンドン市場では、150円台後半で上下に振れながら方向感のない相場展開となりました。NY市場でもその流れは続き上下動を繰り返して151.07円で取引を終えました。
-ベージュブックや要人発言に注目-
本日のイベントは、米ボウマンFRB理事発言、カナダBOC政策金利、欧ラガルドECB総裁発言、米中古住宅販売件数、カナダマックレムBOC総裁発言、米リッチモンド連銀総裁発言、米ベージュブック、日植田日銀総裁発言、英ベイリーBOC総裁発言が控かえます。
米国の雇用統計、CPIなど米経済指標の好調な結果が続いたことで追加利下げの可能性が後退し、米長期金利の上昇とともにドル円はアップサイドへの動きを強めています。150円の節目突破もつかの間151円台にも近づいておりドル買いの動きは加速しているといえます。そんな中で本日は地区連銀経済報告(ベージュブック)が控えるのに加えて、各国要人による発言が複数予定されています。動意づくイベントが多いためヘッドラインには注視しておく必要がありそうです。仮に米ボードメンバーや植田日銀総裁による発言から足元の流れを加速させる発言が飛び出せば日米の金融会合前に155円付近まで上値を伸ばすこともあるかもしれません。