米CPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.19円でオープン。休場明けの東京市場では、日経平均株価が1,000円超の大幅高となる中でリスクオンの円売り優勢、147円後半まで浮上しました。ロンドン市場では、序盤に147.94円まで上値を試すも円売り一服、後に米指標発表を控えて調整ムードが広がったほか、中東やロシア・ウクライナ情勢の不透明感も重しに147円中盤まで押し戻されました。NY市場では、米生産者物価指数(PPI)が総じて予想を下回ったことで米金利低下とともにドル売りが先行、円高の流れも重なり147円を割り込みました。その後もドル安の地合いが継続し146.63円まで日通し安値を更新、小幅に戻し146.81円で取引を終えました。
-米CPIに注目-
本日のイベントは、RBNZ政策金利、スウェーデン消費者物価指数(CPI)、英消費者物価指数(CPI)、欧四半期GDP(改定値)、米消費者物価指数(CPI)が予定されています。
各市場で材料が控えますが、注目は週のメイン米消費者物価指数(CPI)発表になります。現時点における今回の市場予想をみると、前月比では総合・コア指数ともに前回から伸び加速、前年比では前回から総合が横ばい、コア指数がインフレ減速を示すと見込まれています。前回は項目全般で予想を超える低い数値となったこともあり、前月比では若干の加速・余地が見通されていますが、前年比が概ね予想通りであれば引き続き2021年序盤のインフレ水準ペースであることから、利下げへと向かうFRBを後押しするデータとなるでしょう。
市場の米利下げ期待を背景に注目度が高まっている分、予想に対しブレがあればドル円は上下に動意づく展開は考慮しておきたいです。また、来週にはジャクソンホール会議にてパウエルFRB議長の発言機会が予定されています。9月FOMCで利下げ開始となれば何かしらのアナウンスが出される可能性があり、そのトーンを左右しうる重要局面とみて、データを確認しつつトレード戦略を練っていきたいです。