FOMCブラックアウト期間直前、FOMCメンバーの発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は156.15円でオープン。東京市場では、前日の円高の流れを引き継ぎドル円は一時155.35円まで値を落としました。その後は堅調に推移。豪雇用統計で雇用者数が予想を上振れたことが伝わると、豪ドル円が上昇するなどの場面もありました。ロンドン市場では、欧州中央銀行ECB政策金利が予想通り据え置かれました。一部で「ECB当局者は年内利下げがあるとしてもあと1回」と報道されるも、市場への影響は限定的でした。NY市場では、主な材料はありませんでしたが、終始円が売られ、ドルが買われる展開となりました。ドル円は一時157.39円を付け、最終的に157.37円で取引を終えました。
-FOMCブラックアウト期間直前、FOMCメンバーの発言に注目-
本日のイベントは、本邦消費者物価指数、英小売売上高、加小売売上高、FOMCメンバー4名による発言が予定されています。
FOMCブラックアウト期間(7/20~)直前である本日、投票権を持つ4名の発言が予定されています。最近の米国インフレ指標は、CPIが予想を下回った一方でPPIや小売売上高が予想を上回るなど、強弱が入り混じる結果となっています。このような状況下で、FOMCメンバーの発言は市場に大きな影響を与える可能性があります。直近の言動を振り返ると、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は「物価安定と完全雇用の目標がバランスを取り始めており、金融政策が機能している」と述べており、直近のデータを考慮すると、政策調整が正当化される可能性が高いと示唆しています。ボウマンFRB理事は、経済見通しのリスクと不確実性を踏まえ、慎重な政策変更を検討する意向を示しています。タカ派姿勢を緩和し、データに基づいた慎重な政策決定を反映しています。ウィリアムズNY連銀総裁は「ディスインフレトレンドを前向きに捉え、インフレが目標の2%に向かう確信を得るためにさらなるデータを確認したい」と述べており、柔軟かつ慎重な政策対応を重視しています。ボスティック・アトランタ連銀総裁は「年内に一度の利下げが適切。インフレ率が目標の2%に向かう確信を深めるためにさらなるデータを確認したい」と述べており、インフレが完全に抑制されていない現状では、急激な金利変動を避ける姿勢を示しています。
その他にも、河野太郎デジタル大臣やトランプ前大統領をはじめ、影響力のある要人の動向などにも注視し本日も取引に臨みたいです。