FXレポート

英CPIに注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は158.00円でオープン。東京市場では、序盤は連休明けの本邦実需勢の買いも支えに上昇、仲値通過後も買いが継続して158.78円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、米小売売上高が予想より強い結果となり、158.24円から158.85円付近まで上昇しましたが、その後は上昇分の半分程度を戻しました。NY市場では、米長期金利の低下の動きに連れて上値が重くなり、158.30円付近まで下押ししました。3時以降は158.35円を挟んでの小幅な往来となり158.36円で取引を終えました。

 - 英CPIに注目-
 本日のイベントは、NZ四半期消費者物価指数、日銀国債買い入れオペ、英消費者物価指数、米住宅着工件数、バーキン:リッチモンド連銀総裁発言、米鉱工業生産、ウォラーFRB理事発言、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されています。
 先週のポンドはBOEメンバーから「基調的なインフレ圧力が持続的に低下したという確実性が高まるまで、金利を据え置くことが望ましい」「MPC(金融政策委員会)はインフレの持続性を注視」「インフレの上振れリスクを示すいくつかの指標がある」等のタカ派発言が相次いだこともあり、大きく買われて上昇する結果となりました。ポンド円については、約16年ぶりの208円台まで上昇しましたが、週後半の米CPI後のドル円急落に連れて一時204円を割り込むまで失速しました。次回8月BOEでの利下げについては、先週の週初は市場の6割以上が織り込んでいましたが、現時点では過半数を割り込む程度の織り込みとなっています。
 そして、今週は本日の英CPI、18日の英雇用統計、19日の英小売売上高と、今後の利下げ期待に影響を与える指標の発表が続きます。本日の英CPIについては、前月比が予想+0.1%(前回+0.3%)、前年同月比が+2.0%(前回+2.0%)、CPIコアの前年同月比が予想+3.5%(前回+3.5%)となっています。また、BOEが中期的なインフレ指標として注目するCPIサービス価格は予想+5.6%(前回+5.7%)となっています。
 前回の英CPIの結果は、約3年ぶりにBOEが目標としている+2%まで鈍化して今回も+2.0%を予想していることから、予想通りの前回値の継続あるいは予想を下振れとなると、先週のタカ派シフトでポンド買いが先行している反動でのポンド売りの動意となることを想定しておきたいです。また、サービス価格については、8月利下げの制約となっていることが考えられることから、その結果に相場が反応し易いことも推定しつつ、本日も取引に臨みたいです。

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