本日はミシガン大学消費者信頼感指数に注目
-前営業日サマリ-
ドル円は155.44円でオープン。東京市場では、朝方に日銀金融政策決定会合における主な意見で「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合には、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」と公表されたことで一時円高に振れてドル円は155.17円付近まで下押しました。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、155円台後半まで上昇。ロンドン市場でも米長期金利の上昇とともに上値を伸ばし、一時156円手前まで試す展開となるも156円付近では上値も重たくなり、155円台中盤まで下押しました。NY市場でも動きは変わらず、そのまま155.46円で取引を終えました。
-本日はミシガン大学消費者信頼感指数に注目-
本日のイベントは、英GDP、欧ECB理事会議事要旨公表、加失業率、米ボウマンFRB理事発言、米ミシガン大学消費者信頼感指数、米バーFRB副議長発言が予定されています。
昨日公表された3月毎月勤労統計によると現金給付総額は前年比+0.6%と2月の+1.4%から減速。この内基本給に相当する所定内給与の結果は+1.7%と2月から変化が見られませんでした。一方で、所定外給与については製造業等の減少を背景に4か月連続の減少。変動の大きい特別給与も2か月連続の減少となりました。全体として基本給は維持する一方で残業代や賞与を削減することで調整している部分があり、賃金の持続的上昇に懐疑的な見方もでてきそうです。日銀の今後の利上げについては年内に0.25%まで実施した後に、来年さらに0.50%まで政策金利を引き上げるとの見方が市場で広がっています。今後の賃金動向については意識して情報を追っていく必要がありそうです。
本日は米国にてミシガン大学消費者信頼感指数が予定されており、予想は76.2(前回:77.2)と前回値を下回ることが予想されています。仮に想定に反して結果が予想を上振れするような強い内容となればドル高・円安へとさらに買い戻しが進むことが考えられ、政府・日銀による介入警戒感が高まることになります。相場動向に注視した上で本日も取引に臨みたいです。