高まる介入警戒感 週末には日CPIが予定
-前営業日サマリー-
ドル円は153.23円でオープン。東京市場では、鈴木財務相が朝方に円安けん制発言を行ったことから介入警戒感が高まり、一時153円台を割り込む場面はみられたものの、米長期金利の低下一服後はややドル買い優勢の地合いとなり、153.20円付近まで買い戻しが進みました。ロンドン市場では、米欧金融当局のスタンスの差が意識されドルが全面高。ドル円はロンドン序盤に153.39円と34年ぶりの高値水準となりました。NY市場では中東の地政学リスクが意識されて序盤に円高が進み、152.58円まで下押し。その後は切り返して153.27円で取引を終えました。
-高まる介入警戒感 週末には日CPIが予定
本日のイベントは、米ニューヨーク連銀製造業景気指数、米小売売上高が予定されています。
先週のドル円は予想を上振れして強い結果となった米消費者物価指数の内容を受けて、6月の利下げ確率が低下。ドル円はしばらく続いたレンジ相場から米長期金利の上昇とともにアップサイドへの動きを強める地合いへと変化しており、今週はこの流れを引き継いで堅調な推移を維持できるか注目となりそうです。
今週の注目イベントは、米小売売上高、米ベージュブック、日全国消費者物価指数が控えており、これらの結果次第では足元の動きにも再度変化が現れるかもしれません。本日予定されている米小売売上高の予想は前月比で+0.4%(前回+0.6%)と前回値を下回る予想となっていますが、仮に予想に反して強い内容となればドル買いが進むと同時に介入警戒感も強まりそうです。介入に関連するヘッドラインにも注視したうえ取引に臨んでいきたいです。