FXレポート

日銀金融政策決定会合1日目、現在の金融政策から何が変わるか、ポイントを整理

-先週サマリー-
 先週のドル円は147円でスタート。月曜は、日経平均株価が大幅安となったことで為替は円高へ、ドル円は一時146.48円まで下落しました。火曜は、植田総裁の国会答弁を受けて147.42円まで円安へ、さらに米CPI(消費者物価指数)上振れ受けて一時148.14円まで上昇しました。水曜は、春闘の企業回答集中日で大幅な賃上げ回答が相次ぎました。木曜は、米PPI(生産者物価指数)上振れ受けて147.70円から148.20円まで上昇しました。金曜は、春闘の賃上げが5.28%(連合一次集計より)と明らかになり、複数メディアより「3月日銀会合でのマイナス金利解除見通し」が報じられましたが、その後の利上げパスを示唆するものはなく為替は円安へ、ドル円は149円まで上昇して取引を終えました。

-日銀金融政策決定会合1日目、現在の金融政策から何が変わるか、ポイントを整理-
 本日のイベントは、日銀金融政策決定会合(1日目、結果発表は明日)、中国小売売上高が予定され、メキシコが休場となります。
 今日明日開催の日銀金融政策決定会合では、マイナス金利解除などの政策修正が行われる見通しだと、複数のメディアより報じられています。現在日銀が行っている主な金融政策は以下の通りです。

・YCC(長短金利操作・イールドカーブコントロール)
短期金利は、日銀当座の政策金利残高をマイナス0.1%
長期金利は、10年長期金利の上限を1%目途
指値オペは、適時実施

・資産買入
ETFを年間12兆円、J-REITを年間1800億円の残高増加ペースを上限に買入
CP等は、2兆円残高を維持
社債等は、残高3兆円へ徐々に戻す

・フォワードガイダンス
「2%物価目標」の持続的・安定的実現に向けて、「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」

 このうち、昨今の観測報道を確認すると以下のことがよく言われています。
・マイナス金利(短期金利)を解除して、短期金利誘導目標を0~0.1%へ
・YCCは撤廃
・ETF、J-REITの新規買入れは終了

 本日は日銀金融政策決定会合の1日目で、正式な結果が出てくるのは明日ですが、会合初日を経てより詳細な観測報道が出てくることも留意しながら、本日も取引に挑みたいです。

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