FOMC議事要旨に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.12円でオープン。東京市場では方向感なく推移、後半はやや上昇するも150.40円付近で押し戻されました。ロンドン市場ではドル売りが優勢、一度反発するタイミングこそあったものの、時間外の米長期金利の低下に伴い再び下落に転じ150円の大台を割り込みました。NY市場では引き続きドル売りが先行する地合いに、道中で発表された米景気先行指数が予想値より悪化していたことからドル円はさらに下落して149.70円付近まで下値を広げました。その後は反発して150円台を回復して149.99円で取引を終えました。
-FOMC議事要旨に注目-
本日のイベントは、米FOMC議事要旨公表のほか、米FRBボードメンバーであるボスティックアトランタ連銀総裁とボウマンFRB理事の発言が予定されています。
先月30-31日のFOMC1月会合ではパウエル議長が記者会見で3月会合での利下げを否定しましたが、声明文では「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を得るまで、利下げは適切ではない」と利下げの可能性に言及しており、今回公表される議事要旨では利下げの開始時期やその具体的条件についてのヒントがあるかを見極めることになりそうです。利下げついては、年内の利下げ回数5回及び6月会合での利下げ開始が現時点での市場のコンセンサスとなっており(FedWatch:CME)、FRBドットチャートでの年内3回の利下げ見通しとの差は縮まってきていることから、今回の議事要旨の内容でドルの強い買い圧力が生じることは想定し辛いですが、市場のコンセンサスと相違する利下げ開始時期などが議事要旨で示唆された場合にはドルの動意となる可能性も考慮して、本日も取引に臨みたいです。