市場最高値に迫る日経平均株価 為替相場にも影響か
-前営業日サマリー-
ドル円は149.92円でオープン。東京市場では、日経平均株価の続伸や植田日銀総裁の「マイナス金利解除しても緩和的な金融環境当面続く」といった発言からドル高・円安の相場展開となり、150円台をドル円は回復。ロンドン市場でも堅調な推移は続き、150.30円台まで上値を伸ばしました。NY市場では米PPIが想定を上振れしたことを受けてドル買いが入ったものの、往って来いの相場となり、150.18円で取引を終えました。
-市場最高値に迫る日経平均株価 為替相場にも影響か-
本日のイベントは注目度の高い経済指標の予定はなく、米国とカナダが休場となります。
先週16日の日経平均株価は続伸し、前日比:329.30円高の3万8487.20円で取引を終えました。上げ幅は一時700円を超えて、1989年12月の末につけた終値ベースの史上最高値(3万8915.87円)まであとわずかなところまで来ており、決算発表の一巡後も途切れない相場の勢いに日本株の強さが感じとれます。足元の株高は値がさの半導体関連株が牽引しており、その中でも東京エレクトロンの時価総額は東証プライムの時価総額ランキングでソニーやNTTを抜き3位に浮上するほどの動きでした。半導体セクター次第の動きとなる中で、今週21日に米国大手のエヌビディアが決算発表を迎えます。同企業の結果次第では半導体関連株の連れ安・高によって日本株にも影響を与えると想定されることから一つ注目イベントとして意識する必要がありそうです。株式市場の動きは為替にとってもリスクオン・オフの関係から影響を与えます。仮に、半導体セクターの推移が巻き戻り、株式市場全体にショックが起きた際には、足元の円安相場も一転するかもしれません。