米ISM製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.56円でオープン。東京市場では、日銀主な意見公表で修正に前向きな意見が相次いだことを受けて円高となるも、その後は徐々に147.90円付近まで上昇しました。
ロンドン市場では、一転して147.4円付近まで下押ししましたが、米長期金利の低下幅縮小を支えに再び147.90円付近まで切り返しました。NYでは、経済指標が相次いで予想を下振れたことがきっかけに下値追いの流れとなりロンドンフィキシングに絡んだ円買いドル売りが入ると146.1円付近まで下落、その後のFMOC後のパウエル議長記者会見での発言をきっかけに上昇の流れとなり一時147.4円付近まで上昇して146.98円で取引を終えました。
-米ISM製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、豪住宅建設許可件数、中財新製造業PMI、欧CPI、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数などが予定されています。
FOMC3月利下げ予想は、昨日のFMOC前2日間中に約50%から30%台まで低下、発表前に60%付近まで上昇(FedWatch・CME)、ドル円は23時以降に発表されたADP雇用統計などの経済指標が軒並み予想を下回ったことをきっかけに、2円弱のドル売りとなった状況でFOMCを迎えました。政策金利は予想通りの据え置き、声明では追加的な引き締めについての表現がなくなり、「利下げ」という表現が直接的に使われたものの、3月利下げについての強い示唆は見当たらず、パウエル議長記者会見前の市場の3月利下げ予想は56%前後を維持していました。パウエル議長記者会見では、途中「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」などの発言を受けて約1円上昇、会見直後の3月利下げ予想は36%前後となりました。(FedWatch・CME)
そして本日の米ISM製造業景況指数、明日の米雇用統計と重要な経済指標が続きます。
ISM製造業景況指数は47.3(前回47.4)と予想されています。パウエル議長が昨日の会見で「労働市場が予想外に弱まれば、確実に早期の利下げが必要となるだろう」と発言したことで明日の米雇用統計がより注目されると考えられますが、今回のISM製造業景況指数の結果で景気判断の分岐点の50.0を超えた場合にはサプライズとなりドル買いで反応することも考慮しながら、本日は取引に臨みたいです。