円高圧力に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は148.32円でオープン。東京市場では、序盤から上値の重たい動きとなりその後は下落基調となりました。148円の大台を割り込み147.70円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、引き続きドル円の売りが先行。NY市場入りにかけて下落の勢いが強まり147円の大台を割り込むところまで下落しました。NY市場では、ドル円が146.80円付近でスタートするなか、道中で発表された米PMIの結果が好調であったことを受け、147.20円付近まで一時反発。しかし買いの流れは続かず、再び147円台を割り込みましたがその後は反発し147.55円で取引を終えました。
-円高圧力に警戒-
本日のイベントは、独IFO景況指数、トルコ政策金利発表、欧政策金利発表、米新規失業保険申請件数、米GDP速報値、米耐久財受注、欧ラガルドECB総裁の記者会見、米新築住宅販売件数が予定されています。米国の指標が豊富であるほか、政策金利発表を控えている国もあり、材料に事欠かない一日となりそうです。
本日政策金利発表を控えるトルコですが、昨年9月から、5%→2.5%と利上げ幅をコンスタントに縮めてきているほか、以前のような予想値と大きく乖離するような発表も行わなくなったため、結果が予想値と同じ数値であれば大きなマーケットインパクトは、比較的少ないかと思われます。そんなトルコですが、中銀の総裁であるエルカン氏関連のスキャンダルが取りざたされています。真偽のほどは定かではありませんが、同総裁にとって不利な内容のヘッドラインが仮に流れた場合、政治的要因で動く傾向のあるトルコリラにとっては格好の売り材料と見られ、突発的に売られる可能性も考慮に入れておいた方がいいかもしれません。
足元のドル円は昨日から1円を近く下落、一時は147円台を割り込むなど軟調な地合いとなっています。本邦10年債利回りが、昨年12月以来の上昇幅を見せたことで、円買いの圧力がかかりやすくなっているため、10年債利回りの動きに反応する円の動きには注意を払いつつ取引に臨みたいです。