FXレポート

地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は145.71円でオープン。東京市場では、仲値絡みのドル買いに加えて米長期金利の上昇を支えとしながらドル円は上値を伸ばす展開となり、146円台までの上昇となりました。ロンドン市場では、引き続きドル高相場の中で、年初来高値を更新して146円台後半まで上昇。続くNY市場では、NY連銀製造業景気指数が想定を下回る弱い内容となったことで、米長期金利の低下とともにドル円は一時146.27円まで下押し。ただ、買い戻しは早く、その後のウォラーFRB理事の発言も追い風となりながら上値を伸ばし、147.17円で取引を終えました。

-地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目-
 本日のイベントは、中第4四半期GDP、英消費者物価指数、米小売売上高、米バーFRB副議長発言、米ボウマンFRB理事発言、米鉱工業生産、欧ラガルドECB総裁発言、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米NY連銀総裁発言が予定されており、とりわけ、地区連銀経済報告(ベージュブック)の内容には注目となりそうです。
 昨日公表されたNY連銀製造業景気指数の結果は-43.7と、12月の-14.5から大幅に悪化、2カ月連続のマイナス値となり、コロナパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月以来で最低となりました。低調な結果を受けて、ドル円も直後に146.79円の高値から50銭ほど下落し、146.27円までの下押となっています。本日はウィリアムズNY連銀総裁の発言も予定されており、同指数の結果に対して、見解を示されるのかどうか注目が集まりそうです。
 また、本日はベージュブック(米地区連銀経済報告)の公表が予定されています。ベージュブックは、連邦公開市場委員会(FOMC)の2週間前の水曜日に公表される米国12地区の連邦準備銀行が各地域の経済状況をまとめた報告書であり、FOMCにおいて米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の決定の際に参考にします。雇用や物価関連の内容とともに、各地域の経済状況においても丁寧に確認しておきたいです。仮に各地区でも昨日のNY連銀製造業景気指数のように低調な内容が確認されれば、FRBによる早期利下げ観測の確度を高めることにつながるため、ドル売りが進むシナリオもあるかもしれません。相場の方向感を見極めるうえでもヘッドラインには注視しておきたいです。

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