米イベント本格化、FOMC議事要旨に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は140.86円でオープン。東京市場では、朝方に140.82円まで下落も、その後は全面ドル高・円安の流れとなり141円中盤まで上昇しました。ロンドン市場では、円売り一服感も、米金利が昨年末水準から一段上昇する中で旺盛にドル買いが進み、142.21円まで日通し高値を更新しました。NY市場では、欧米株安を背景に円高基調の展開へ、序盤に発表された12月米製造業PMI(改定値)の予想下振れも重しとなり、141円中盤まで押し込まれました。ただ、その後は米株の持ち直しや総じて根強いドル高圧力から再度浮上、底堅く推移し141.95円で取引を終えました。
-米イベント本格化、FOMC議事要旨に注目-
本日のイベントは、トルコ消費者物価指数(CPI)、独失業率、米バーキン・リッチモンド連銀総裁発言/ISM製造業景況指数/JOLTS求人件数/FOMC議事要旨が予定されており、日本は本日まで休場となります。
2024年の取引初日は全般でドル買い優勢、ドル円は一時1円超上昇など、年初で市場参加者は戻り切っていないながらも比較的高いボラティリティをみせました。本日は年始相場を抜けさらに活発な値動きも想定される中で、米指標が複数ラインナップ、とりわけ昨年12月12-13日開催分のFOMC議事要旨の公表内容に注目となるでしょう。2023年12月FOMCでは、メンバーの金利見通しであるドットチャートにて2024年中に3回の利下げが示されたほか、パウエルFRB議長会見では「利下げのタイミングを議論」と、FRBの方向転換の見通しを印象付ける会合となりました。
そして足元のマーケットでは、FRBの利下げは「いつから・どのくらい」といった点をメインテーマに、利下げ時期については3月までの開始を織込む動きを見せています。一方で、FRBのコンセンサスを探る材料として、一部のFRB高官からは「3月利下げの可能性排除しない」又「第3四半期から開始の可能性高い」等の発言が確認されており、まだまだ不透明感があります。本日の議事要旨にて、利下げについてどの程度踏み込んだ議論あったのか、具体的な開始時期の協議・内容に注目しつつ、目先のドルの方向感を見極める重要局面に備えたいです。