今週は市場参加者減少 突発的な値動きに注意
-前営業日サマリー-
ドル円は142.18円でオープン。東京市場では、前日の米第3四半期GDP(確報値)の下方修正などを受けて強まったドル売りが継続。一時141.87円まで下押しました。ただ、その後は買い戻しとなり、142円中盤まで回復しました。ロンドン市場では、米長期金利の低下を眺めながら142円台を割れる動きとなったものの、クリスマスの週末を控えて全般的に取引手控えムードが広がったことから一方向への値動きは限定的となりました。NY市場では、米耐久財受注やミシガン大消費者信頼感指数の結果が予想を上回るものとなったことでドル買い優勢に、142円を回復して142.47円で取引を終えました。
-今週は市場参加者減少 突発的な値動きに注意-
本日のイベントは、日植田日銀総裁発言が控えるものの、その他注目度の高い経済指標は予定されていません。そして、欧米をはじめとした多くの国がクリスマス休暇のため休場となります。
今週の相場はクリスマス休暇に加えて、週末にかけては年末年始休暇に入る市場参加者も増えることから流動性の低下が予想されます。例年薄商いの状況下で相場が一方向に振れやすくなるため、突発的な値動きには注意が必要となりそうです。
足元では米第3四半期GDPの下振れなど弱い米経済指標も確認されており、FRBによる早期利上げ観測が強まっています。そんな中で日本ではマイナス金利解除といった出口を模索する局面にはいっていることから日米の金融スタンスの違いが改めて意識されれば日米金利差縮小の観測からドル売り・円買いが強まるかもしれません。今週は注目度の高い経済指標は少ないものの、26日にケース・シラー米住宅価格指数、27日には米リッチモンド連銀製造業指数などの指標発表があります。これらの指標結果を受け、低下した流動性の中で動意づくシナリオも考慮しておく必要がありそうです。