OPECプラス会合が協議難航、原油価格急落なら円高圧力も
-前営業日サマリー-
ドル円は147.44円でオープン。東京市場では、RBNZ(ニュージーランド中銀)が政策金利を据え置いたものの声明で2025年半ばまで利下げがない見通しを示しNZドル高、NZドル円は90.27円から91.20円へ大幅高となりました。ロンドン市場では、日銀審議委員がマイナス金利解除に慎重な発言をしたことと、昨日ドル安からの自立反発の流れ、ドル円は147.20円から147.80円へ上昇しました。ニューヨーク市場では、FRB要人らがタカ派な考えを示すもドルは買われず、ドル円は147.90円から一時147.08円まで反落して取引を終えました。
-OPECプラス会合が協議難航、原油価格急落なら円高圧力も-
本日のイベントは、日本ゴトー日、中国PMI、独小売売上高、フランスCPI(消費者物価指数)、独失業率、欧HICP(消費者物価指数)、カナダGDP、米新規失業保険申請件数、米PCEデフレーター物価指数、米個人所得、ラガルドECB総裁発言、米住宅販売保留指数、ウィリアムズNY連銀総裁発言、OPECプラス会合が予定されています。
OPECプラス会合は、当初先週末開催される予定でしたが、協議難航などの理由で本日に延期されました。難航しているポイントとしては、サウジアラビアが自主減産を行っている一方、アフリカの複数の国が反対していると、一部では報道されています。もし、OPECプラス加盟各国で「減産」の合意が取れない場合、原油供給増加・原油価格下落の影響が見込まれます。
為替相場では、日本などの資源輸入国は原油価格下落による貿易赤字縮小が見込まれ、減産合意がなされない場合は円高圧力が加わるかもしれません。本日は欧米各国の物価指標が相次ぎ発表される日程ですが、OPECプラス絡みのヘッドラインにも敏感なマーケットを想定して、本日は取引に挑みたいです。